4LのV8ツインターボは750psと800Nmを発生
マクラーレンの送り出すスポーツカーは、パフォーマンスと快適性の両立を図った「GT」、パフォーマンス性を追求した「スーパー」、テクノロジーによりクルマの究極の姿を表現した「アルティメット」の3シリーズで展開されているが、今回お披露目された750Sは、スーパーシリーズの最新モデルとなる。
とはいっても、ブランニューの新型ではなく、従来モデルの720Sの正常進化版といっていいだろう。エクステリアではフロントまわりやリアセクションのデザインを変更し、空力性能や冷却性を向上させている。さらに、カーボン製シートをはじめ、ホイールやメーターディスプレイ／フロントウインドー／エキゾーストパイプの軽量化、そしてフロントバンパーのワンピース構造化などで徹底した軽量化を図り、クーペの乾燥重量で720Sより30kgも軽減している。
ミッドシップ搭載される4LのV8ツインターボエンジンは、その車名が示すように750psの最高出力と800mの最大トルクを発生する。7速DCTのファイナルギア比はローギアード化され、0→100km／h加速は2.8秒（720Sは2.9秒）、0→200km／h加速は7.2秒（同7.8秒）。ローギアード化で最高速度は332km／h（同341km／h）に低められたが、実用域の加速性能を重視した。
750Sは720S同様に、ここで紹介したフィクスドトップのクーペと、電動開閉メタルトップでオープン時にはタルガトップ風となるスパイダーが設定され、日本仕様のデリバリーは2024年夏以降の予定だ。（写真：Webモーターマガジン編集部）
マクラーレン 750S クーペ＜スパイダー＞ 主要諸元
●全長×全幅×全高：4569×1930×1196mm
●ホイールベース：2670mm
●DIN車両重量：1389kg＜1438kg＞
●エンジン：V8 DOHCツインターボ
●総排気量：3994cc
●最高出力：552kW（750ps）／7500rpm
●最大トルク：800Nm（81.5kgm）／5500rpm
●トランスミッション：7速DCT
●駆動方式：縦置きミッドシップRWD
●燃料・タンク容量：プレミアム・72L
●WLTPモード燃費：約8.19km／L
●タイヤサイズ：前245／35R19、後305／30R20
●車両価格（税込）：3930万円＜4300万円＞
