スズキは2023年11月9日、軽スーパーハイトワゴンの人気車種「スペーシア/スペーシア カスタム」の3代目となる新型を発表した。なお発売は2023年11月22日を予定する。オットマン機構を備える「マルチユースフラップ」や電動パーキングブレーキの初採用など、快適装備が充実した新型スペーシアの進化ぶりを「4つ」のポイントに分けて紹介したい。

ポイント① デザインモチーフは大容量の「コンテナ」

画像: 新色の「トーニーブラウンメタリック」は使用感のある革製品をモチーフにした温かみのある茶褐色だ。

新色の「トーニーブラウンメタリック」は使用感のある革製品をモチーフにした温かみのある茶褐色だ。

新型スペーシアのデザインモチーフはずばり「コンテナ」。先代モデルのデザインモチーフが「スーツケース」だったことから、新型ではより大容量なイメージを手に入れた。

エクステリアに目を向けると、丈夫なコンテナのプレス面を連想させるボディーサイドのビード形状や、Dピラーとボディーを同色とすることで「コンテナ」のような大きさと丈夫さを表現していることがわかる。

ノーマルモデルの「スペーシア」のエクステリアは、親しみやすく優しい印象のLEDヘッドランプを採用し、ボディカラーはイエローとブラウンの2色を新たに設定した全12パターンから選択可能となる。さらに現在販売されている「スペーシアベース」で用意する「スチールシルバーメタリック」をスペーシアに新設定したのも注目だ。

一方上級仕様の「スペーシア カスタム」は、内部をブラック化したフルLEDヘッドランプとLEDフロントシーケンシャルターンランプ、インナーレンズ型のリヤコンビネーションランプを採用。ボディカラーは先代スペーシア カスタムから踏襲した全11パターンを設定。さらにカスタムの専用エンブレムは、文字部分に新型スペーシア カスタムのテーマカラーとなる「ボルドー」を採り入れている。

画像: 新型スペーシアはシンプルだが各部に丸みを持たせた造形によって、優しさ漂うインテリアになっている。

新型スペーシアはシンプルだが各部に丸みを持たせた造形によって、優しさ漂うインテリアになっている。

続いてインテリアに目を向けると、エクステリア同様「コンテナ」を連想させるデザインが特徴的だ。具体的には、カップホルダーやインパネボックス、前席ドアトリムにビード形状を施すことで頑丈で大容量の「コンテナ」を表現している。

ノーマルモデルの「スペーシア」のインテリアは「カフェラテ」がモチーフ。具体的には、サイドルーバーガーニッシュやドアアッパー部分にマットな質感のカフェラテ色を配色し、居心地の良い室内空間を演出する。また、アウトドア家具を彷彿とさせるグレー基調のカラーメランジシート表皮を採用することで、道具感やアクティブ感を表現した。

一方「スペーシア カスタム」は、ブラックを基調としながらカスタムのテーマカラーである「ボルドー」を随所に採用する。さらにスエード調起毛で仕上げたシート表皮は、見る角度によってブラックの中にボルドーが煌めくデザインが特徴だ。

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