トヨタはシーズン全7戦中6勝、両部門でタイトル獲得
トヨタ8号車（セバスチャン・ブエミ／ブレンドン・ハートレー／平川亮）はポールポジションからレースをスタートし、一度もそのポジションを譲ることなく今季2勝目をあげ、2年連続でのWECドライバーズチャンピオンを獲得した。ブエミとハートレーはWEC史上新記録となる4度目のチャンピオン。平川はハイパーカークラス参戦開始から2年連続でタイトル獲得ということになった。
WECバーレーン8時間のハイパーカークラスの表彰台。優勝のトヨタ7号車に続き、2位にトヨタ7号車が入り、トヨタは今季4度目の1-2フィニッシュを飾ることになった。
このレースでトヨタ8号車と首位を争ったトヨタ7号（小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス）は、2番手からのスタート直後の1コーナーで追突され大きく順位を落としながらも、見事な追い上げを見せ、2位でチェッカーを受けた。逆転タイトルへ向け優勝を目指した7号車はだったが、この結果により、シーズン4勝を挙げながらドライバーズランキングも2位となった。
ハイパーカーによる争いが激化した今季は、フェラーリ、プジョー、ポルシェ、キャデラック、ヴァンウォール、グリッケンハウスという強力なライバルとのエキサイティングな戦いが繰り広げられたが、トヨタはル・マン24時間制覇こそ逃したものの、シーズン6勝を挙げ、5年連続でのマニュファクチャラーズ／ドライバーズのダブルチャンピオンを獲得するという完璧なシーズンフィニッシュを飾った。
今季最終ラウンドとなったバーレーン8時間は、暑く晴れ渡ったバーレーンで現地時間午後2時にスタート。ポールポジションのトヨタ8号車が順当に首位をキープ。
一方、逆転タイトルを目指すトヨタ7号車は1コーナー進入でキャデラック2号車に追突されコースオフし大きく順位を落とすこととなってしまったが、すぐに差を詰めて2時間後には2位に浮上。その後も、終盤ファステストラップを記録するなど激しく攻め続けたが、先行するトヨタ8号車に届かなかった。
セーフティカーの出ないクリーンな展開となった8時間のレースで、249周を走り切ったトヨタ8号車は2位のトヨタ7号車に対し47.516秒差でトップチェッカー。8時間レースでトップ4台が同一周回という激戦を制した。
全7戦で争われた2023年シーズン。トヨタは7戦中6勝を挙げ、4回の1-2フィニッシュを記録、マニュファクチャラーとドライバーの両部門を制した。
