2023年10月30日、BEVとしては400万円未満という衝撃的な車両価格が発表されたヒョンデ コナに、さっそく試乗する機会を得ました。日本人好みにチューニングされた走りの洗練感とともに、ワンペダルドライブも可能なi-PEDALをはじめとする最先端BEVとしての、使いこなす楽しさにも触れることができたような気がします。

非常にバランスよくまとめられている印象

ヒョンデが日本市場に投入する「等身大BEV」新型コナ。国産車で言えばトヨタC-HRよりもさらに小さな全長4355mmにおさまっています。全幅こそ1800mmを越えてしまいますが、取り回しに苦労するような大きさを意識させることは、ほとんどなさそうです。

画像: ピクセルグラフィックスは、ICONIQ 5にも通じる新世代ヒョンデのアイコン。ボディカラーは、ネオテリックイエロー×アビスブラックパールの2トーンだ。

ピクセルグラフィックスは、ICONIQ 5にも通じる新世代ヒョンデのアイコン。ボディカラーは、ネオテリックイエロー×アビスブラックパールの2トーンだ。

とはいえ、デザインは独特なテイストです。一見すると、どこにヘッドライトがあるのかわからない風貌をはじめ、その唯一無二の個性は、どこを走っていても周囲の目を惹くことは確か。まずはこのルックスを好きになるか否かで、新型コナそのものに対する印象が大きく変わってくるように思えます。

SUV×クーペスタイルという昨今トレンド入りしているデザイン手法は、エッジの効いたアクセントラインとともに、非常にバランスよくまとめられている印象があります。

しかも、この新型コナ、見慣れてくると不思議な「生き物」感を覚えてくるから不思議です。デザイナー氏には怒られてしまうかもしれませんが、どこかしら「ウーパー」な愛嬌まで感じさせます。試乗したのが親しみを覚えるネオテリックイエロー(×アビスブラックパール 2トーン)だったから余計に、なのかもしれないのですが・・・。

対照的にインテリアの第一印象は、機能性を重視しているように思えました。けっして地味なのではなく、過度に個性を主張しない上質感が漂っています。あえて残されたという物理スイッチは使いやすく、12.3インチのディスプレイを横に2枚並べたインターフェイスは洗練された印象で、適度な先進性を備えつつ見やすいし、なにより理解しやすい表示を実現しています。

各操作性に関しては、少し慣れが必要かもしれません。ハンドル右下のシフトスイッチはワンタッチで前進・後退の切り替えができます。ただしちょっと慌てた時などはどっちにひねればいいのか、戸惑うことがありました。

ハンドル部にはエンターテインメント系とADAS(運転支援)系をコントロールするスイッチが並んでおり、ハンドルから手を離さずにさまざまな機能を操作できます。基本は右がエンタメ、左がADASと覚えておけば混乱することはないはずです。

ADASに関しては車線維持機能のオンオフや切り替えをひとつのスイッチで行うので、お作法さえ理解すれば素早く必要十二分なサポートを受けることが可能です。デザイン、機能性、操作性など、いろんな意味で「愛車として付き合っていく」中で、新型コナとの関係性を深めていくのは、なかなかに楽しそうです。

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