2023年10月30日、BEVとしては400万円未満という衝撃的な車両価格が発表されたヒョンデ コナに、さっそく試乗する機会を得ました。日本人好みにチューニングされた走りの洗練感とともに、ワンペダルドライブも可能なi-PEDALをはじめとする最先端BEVとしての、使いこなす楽しさにも触れることができたような気がします。

ブランドとしての信頼性、新たな価値を高めていく

一般道でも、高速道路同様にレーンキープ性の高さが際立ちます。新型コナではデフォルト状態でアシストが入っているため、直進時でも常にハンドルの座り感が強く感じられる味付けでした。

画像: BEVからプラットフォーム開発を始めることによって、その乗り心地は電気自動車らしい剛性感と適度なしなやかさが絶妙にバランスされていた。

BEVからプラットフォーム開発を始めることによって、その乗り心地は電気自動車らしい剛性感と適度なしなやかさが絶妙にバランスされていた。

これは運転に慣れていない人にとっては頼りがいとして伝わるでしょうし、実際に運転のしやすさにもつながっています。一方で、常によりダイレクトな操作感や路面との対話感にこだわりたい運転好きなドライバーなら、気分に応じてオンオフをチョイスしてもいいでしょう。

そんな運転好きが日常的に使いこなして楽しそうなのが、Auto機能を備えたi−PEDALです。前走車との車間など前方の交通状況とナビゲーションのルート情報をもとに、回生ブレーキの強さを適正に調整してくれる機能ですが、ハンドル部左右に設定されたパドルスイッチによって、効き具合を随時任意に切り替えることができます。

通常モードでもパドルでシフトするような感覚が味わえるので、ワインディングはとくに下りがかなり楽しめます。

高速道路でのクルージングを含めて一般的な走りでは、Autoのもっともアシストが弱いレベルにセットしておくのがおススメでしょう。無駄な加減速がないことから運転者は右足の緊張感が緩和されますし、同乗者が酔ってしまう可能性を下げることができそうです。

トータルで2時間ほどの試乗でしたが、新型コナはBEVであるというところを省いたとしても非常に扱いやすく、日常的に乗り回したくなる「相棒キャラ」であることを実感することができました。

Hyundai Mobility Japanはこの新型コナをフックに、人気アーティストにオリジナルのCM用楽曲を提供してもらうなど、ブランドイメージのさらなる浸透に積極的に取り組んでいます。加えて、サービスやその先を見据えた「買った後」のユーザーの満足感についても今後、より充実した体制の整備・確立が進んでいくことは確かでしょう。

「マーケットシェア(市場占有率)」ではなく「マインドシェア(ユーザーの意識におけるブランドの重要度)」の拡大を狙っているという日本のヒョンデ。その「これから」を、新型コナがますます力強くけん引していくことになりそうです。(写真:井上雅行)

試乗車:Hyundai KONA Lounge Two-tone 主要諸元

●全長×全幅×全高:4355×1825×1590mm ※全高はルーフアンテナを含む数値
●ホイールベース:2660mm
●車両重量:1770kg
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:150kW(204ps)/5800-9000rpm
●最大トルク:255Nm/0-5600rpm
●バッテリー総電力量:64.8kWh
●WLTCモード航続距離:541km
●駆動方式:2WD(FF)
●タイヤサイズ:235/45R19
●車両価格(税込):489万5000円

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