2023年11月16日に光岡自動車(以下、ミツオカ)が突如ホームページで公開した「M55 CONCEPT(エムダブルファイブ コンセプト)」。11月24日から東京のミツオカ 麻布ショールーム」で特別展示が開始されたので、実車を見ながらミツオカ事業部 商品企画課課長 兼 デザイナーの青木孝憲氏と販売企画課 課長の笠原勝義氏にお話を伺った。

公表はしていないが、ベース車は現行型のシビック

画像: シートの骨格はベース車両のものを使っているが、形状はオリジナル。ブルーのレザー表皮にはハトメ加工が施されている。

シートの骨格はベース車両のものを使っているが、形状はオリジナル。ブルーのレザー表皮にはハトメ加工が施されている。

ミツオカではベース車両を公表してはいないが、ウインドーグラフィックなどのサイドビューを見るかぎり、現行型のホンダ シビックであると推測できる。ベース車両からは前後のドア、ルーフ、リアフェンダー、テールゲートといったパネルはそのまま流用している。

独特のプレスラインが入ったボンネット、フロントセクションとフロントフェンダー、およびリアセクションはM55のオリジナルだ。展示車両はワンオフのコンセプトゆえ、これらのパネルはFRPで製作されているようだが、市販化されればビュート ストーリーのように、スチールや樹脂成型のパーツも採用されるに違いない。ちなみに、ヘッドランプは汎用品、テールランプは外側の丸い部分はビュート用で他はワンオフで製作されている。

インテリアでは、インパネまわりはステアリングホイールのエンブレム以外はベース車(つまりシビック)と変わらないのだが、奇しくもハニカム形状のエアコン吹き出し口がフロントグリルとデザインを合わせたようで、M55の雰囲気に似合っている。トランスミッションも、あえてMTを選択したのも1970年代を意識したものだ。

そしてシートはブルーのレザー製となり、1970年代のスポーツカーが通気性を高めるために採用したハトメ加工が施されている。形状もベース車両のものから変更されており、シートバックには「MITSUOKA M55 CONCEPT」の刺繍が入れられていた。リアシートも同様の素材で、ハトメ加工も施されている。

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