2023年11月16日に光岡自動車(以下、ミツオカ)が突如ホームページで公開した「M55 CONCEPT(エムダブルファイブ コンセプト)」。11月24日から東京のミツオカ 麻布ショールーム」で特別展示が開始されたので、実車を見ながらミツオカ事業部 商品企画課課長 兼 デザイナーの青木孝憲氏と販売企画課 課長の笠原勝義氏にお話を伺った。

市販化を検討はしているのだが・・・

画像: ベース車両のテールランプがサイドまで回りこんでいるので、フェンダー周辺の処理が独特。ちなみにルーバー装着でも後方視界は悪くない。

ベース車両のテールランプがサイドまで回りこんでいるので、フェンダー周辺の処理が独特。ちなみにルーバー装着でも後方視界は悪くない。

展示車両を見るかぎり、完成度も高く、また保安基準で問題となりそうな部分も見受けられないから、ほぼこのままで市販することは可能と思われる。実際、Webサイトを見た人たちからの反響は大きく、「早く発売して欲しい!」「発売されたら、すぐに買います!」という声が数多く上がっている。

じつは、ミツオカとしても「コンセプト」と謳い、「現時点で商品化予定はございません」としているが、「反響次第では、市販化も検討しています(笠原氏)」という声や、本音では「市販化しないものを、ここまで作らないだろう」という話も聞く。つまり、市販化を目指してはいるのだが、最大のネックは「ベース車両の納車時期」にあるという。

ホンダのホームページでは、シビックの工場出荷メドは4カ月程度となっているが、ユーザーがオーダーしてから納車までは、半年以上はかかっているようだ。ホンダとしても一般ユーザーへの納車を最優先するであろうから、ミツオカへベース車両として供給するキャパシティを得るには、まだ時間がかかりそうだ。

したがって、市販化を求める声が高まることはもちろんだが、最大の難関はベース車両の供給能力にあるようだ。こればかりは、ミツオカとしてもどうにもならないポイントだろう。ホンダがシビックを安定生産できる体制になることを待つしかなさそうだ。

なお、とにかくM55の実車を見てみたい!という人は、以下のスケジュールで特別展示されるので、そのノスタルジックなスタイリングを眺めて見て欲しい。(文と写真:篠原 政明)

ミツオカ M55コンセプト 特別展示スケジュール

●2023年11がT24日(金)〜12月16日(土)
 ミツオカ 麻布ショールーム
●2024年1月12日(金)〜1月28日(日)
 ミツオカ 富山ショールーム

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