ベントレー フライングスパー V8(Bentley Flying Spur V8)
現行モデル発表日:2020年10月14日
車両価格:2598万2000円

全席ストレスフリーの素敵なグランドツアラー

べントレーの「ウェルビーイング」を実際に体験するため、フライングスパーで総移動距離1600kmのロングドライブを行った。

グランドツアラーであるベントレーにとってロングドライブは大得意。4L V8ツインターボエンジンは550ps/700Nmの強烈なパワーを持つが、クルージングではゆとりあるトルクを、追い越し加速では瞬発力を感じつつ、決して出しゃばらない性格だ。そして、真っ直ぐ走っているだけでも飽きない。

フライングスパーは、ドライブモードにコンフォート/ B /スポーツを備える。デフォルトがBなので、これで走ることが多いが、グランドツーリングをしていて改めて思ったのは、Bモードはややスポーツよりの設定になっているということ。ドライバーは楽しいが、シーンによっては同乗者はコンフォートの方が快適かもしれない。ベントレーが推奨するのがBモード。つまり、フライングスパーはドライバーズカーでありスポーツサルーンだということを再認識した。

パーキングの際にはちょっと持て余すこともある巨体だが、走っているときはまったく気にならない。街乗りでも感じていたが、ワインディング路ではさらに実感した。可変ホイールベースでも備えているのかと思う様なハンドリングだ。このクルマもさまざまな電子制御を備えるが、制御感はあっても違和感はなく、ドライバーにやさしく寄り添い、おだててくれるような感覚なのが嬉しい。

2日目は約750kmを9時間で走破したのだが、これがまったく苦でなかった。しかも、ずっとシートに備わるマッサージ機能を使いながら運転していたので、むしろ癒される感じ。

さすがに後半、運転を代わってもらい、リアシートに座らせてもらったが、サルーンらしくリアシートも極上の居心地のよさだった。「ヘッドレストのレストは休憩ではなく拘束装置の意味です」って、ドライビングスクールでよく言ってるけど、フカフカのクッションの付いたフライングスパーのヘッドレストは、まるで枕のよう。

フライングスパーは、どのシートに座っても、ストレスフリーなドライブを楽しめる素敵なグランドツアラーだと身をもって実感した。(文:佐藤久実)

画像: クラフトマンシップ溢れるインテリアは、スイッチ類やコントローラーなどがまるで宝石のように輝いている。もちろん操作感も素晴らしい。運転席に座れば気分は英国紳士だが、リアシートも快適な空間。つまり乗員全員がどこにいてもリラックスできるというわけだ。

クラフトマンシップ溢れるインテリアは、スイッチ類やコントローラーなどがまるで宝石のように輝いている。もちろん操作感も素晴らしい。運転席に座れば気分は英国紳士だが、リアシートも快適な空間。つまり乗員全員がどこにいてもリラックスできるというわけだ。

ベントレー フライングスパー V8 主要諸元

全長:5325mm
全幅:1990mm
全高:1490mm
ホイールベース:3195mm
車両重量:2480kg
エンジン種類:V8DOHCツインターボ
総排気量:3996cc
最高出力:404kW(550ps)/5750-6000rpm
最大トルク:700Nm/2000-4500rpm
サスペンション形式:前ダブルウイッシュボーン、後マルチリンク
タイヤサイズ:前265/45R20、後295/40R20
車両価格:2598万2000円

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