「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、アウディ Q3だ。

プレミアムコンパクトに魅力的な1台が加わった

画像: アウディドライブセレクトを装着すれば、コースティングモードで燃費向上を図ることもできる。

アウディドライブセレクトを装着すれば、コースティングモードで燃費向上を図ることもできる。

というわけで、今回試乗したのは上級グレードの211ps仕様。アルミを積極的に採用して比較的軽量に仕上げられた車体も相まって、走りは軽快だ。TFSIエンジンはパワフルでレスポンスも良く、箱根の上りも不満なく走り抜ける。

またQ3にはアウディドライブセレクトが装着可能で、新設定のエフィシェンシーモードを選択すると、惰性走行時にはシステムが自動的にクラッチを切ってエンジンブレーキによる速度低下を抑える、いわゆるコースティングモードとなり燃費を向上させる。さらに、アイドリングストップ機構やエネルギー回生システムも備わる。

峠道ではSUVであることを忘れさせる俊敏なステアリングレスポンスが心地良い。前後の駆動力配分を自在に制御するクワトロシステムとトルクベクタリング機能が的確に動作し、安定した中でダイナミックな走りを楽しませてくれる。車高が20mm低いSラインでは、さらに引き締まった乗り味となり、内外装の仕様もスポーティになる。

Q3は、コンパクトな中にもアウディらしさを凝縮した、いかにもプレミアムコンパクトSUVと呼ぶにふさわしい、魅力的な1台だった。

画像: アウディらしく機能的で高品位なインパネ。本革巻きステアリングホイールはリモコン付き。211ps仕様ではカーナビも標準装備される。

アウディらしく機能的で高品位なインパネ。本革巻きステアリングホイールはリモコン付き。211ps仕様ではカーナビも標準装備される。

アウディ Q3 2.0TFSI クワトロ 211ps 主要諸元

●全長×全幅×全高:4385×1830×1615mm
●ホイールベース:2605mm
●車両重量:1610kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1984cc
●最高出力:155kW(211ps)/5000ー6200rpm
●最大トルク:300Nm(30.6kgm)/1800-4900rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・63L
●JC08モード燃費:12.6km/L
●タイヤサイズ:235/50R18
●当時の車両価格(税込):479万円

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