2024年1月25日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第1戦ラリー・モンテカルロが開幕する。ラリーは雪と氷を含むフランスアルプスの山岳地帯のターマック(舗装路)を舞台に行われ、28日にモナコ・モンテカルロでフィニッシュする。 ここ2年、トヨタが連続で3冠タイトルを独占しているが、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードは今年この状況にどう対応してくるのか。今シーズンの行方を占う意味でも重要な開幕戦が始まる。

ターマックの路面を氷や雪が覆うステージが多いラリー・モンテカルロ

では開幕戦ラリー・モンテカルロのコースを見ていこう。過去2年間、ラリー・モンテカルロはモナコのサービスパークを中心に行われてきたが、2024年はサービスパークをフランス南部のギャップに拠点を戻すことになった。

画像: ラリー・モンテカルロ2024のステージマップ。モナコの裏山、フランス南部の山岳地帯が舞台となる。

ラリー・モンテカルロ2024のステージマップ。モナコの裏山、フランス南部の山岳地帯が舞台となる。

ギャップはフランス・アルプスに囲まれた風光明媚な町で、氷や雪が路面を覆う山岳地帯のターマック(舗装路)ステージが増えることになる。この時期のフランス・アルプスは天候が変化しやすいためタイヤ選びは難しく、ドライ用、ウエット用、雪道用のスタッドレスタイヤ、金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれたスタッドタイヤなど、様々なタイプのタイヤがこのラリーには用意される。

ラリーの幕開けを祝うセレモニアルスタートは、これまでと同様モナコで行われ、25日木曜日の午後はセレモニアルスタートに続いて、ギャップの近郊でデイ1として2本のナイトステージが行われる。

金曜日のデイ2は、ギャップの東側でミッドデイサービスを挟んで3本のステージを各2回走行。土曜日のデイ3も同様のフォーマットとなり、ギャップの西側エリアで3本のステージを各2回走行する。

最終日となる日曜日のデイ4は、早朝ギャップのサービスパークを出発した後、クラシックステージの「ディーニュ=レ=バン/ショドン=ノラント」、有名なチュリニ峠を含むパワーステージの「ラ・ボレーヌ=ベジュビー/コル・デ・チュリニ」を走行し、モナコでフィニッシュを迎える。

ラリーは4日間で17本のステージを走行し、その合計距離は324.44km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1649.89kmが予定されている。

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