ツバメインダストリによって開発された搭乗型ロボット「アーカックス」が、神奈川県横浜市にあるGUNDAM FACTORY YOKOHAMAで2023年12月に展示、起動のデモンストレーションも行われた。また、その場で開発責任者の石井啓範 氏にコンセプトや構造などについて聞くことができた。

搭乗、操縦、移動、変形ができるロボット

高さ4.5mにもおよぶ巨大な鉄の塊が、「ウォーン、ウォーン」と大きなモーター音を響かせながら腕や胴体を豪快に、そして力強く振り動かす。それでいて10本の指の動きはそれぞれ独立して、まるで生きているのではないかと思わせるほどの繊細さも持ち合わせている。

神奈川県横浜市の山下埠頭にあるGUNDAM FACTORY YOKOHAMAで2023年12月16日〜12月24日、展示と稼働のデモンストレーションも定期的に行われていたのがツバメインダストリの独立型走行可能ロボット「アーカックス(ARCHAX)」だ。

画像: GUNDAM FACTORY YOKOHAMAで実物大「動くガンダム」の隣で展示されていたアーカックス。その名は「“ツバメ”インダストリの“最初”のプロジェクト」という意味から、始祖鳥(Archeopteryx)を由来とする。 Copyright (C) 創通・サンライズ

GUNDAM FACTORY YOKOHAMAで実物大「動くガンダム」の隣で展示されていたアーカックス。その名は「“ツバメ”インダストリの“最初”のプロジェクト」という意味から、始祖鳥(Archeopteryx)を由来とする。 Copyright (C) 創通・サンライズ

アーカックスは、2023年10月に開催されたジャパンモビリティショー2023ではじめて実物を一般公開された搭乗型のロボットで、4億円で販売される歴とした商品だ。5台限定で、日本だけでなく海外からの受注にも対応するという。

胸部にある黄色のハッチを開き、パイロットが乗り込んでシートの座ると目の前に4枚のディスプレイがある。そこにはボディの前後左右に配置された9台のカメラからの映像が映し出され、手元にある左右2本のジョイスティックや2つのペダルで操縦できる。首や胴体、肩、ひじ、手首、指、足、タイヤなど26もの可動部を持たせることで自由度の高い動きを実現しているという

画像: 前面ハッチは4つの機構を連動させて開閉する、複雑なギミックを採用している。

前面ハッチは4つの機構を連動させて開閉する、複雑なギミックを採用している。

残念ながら公道に出ることはできないものの腕や頭部などを動かしながら移動できるのも特徴で、前後四隅に配置されたタイヤ(前輪操舵・後輪駆動)により2km/hで走行するロボットモードを用意する。また、ホイールベースを伸ばすように足を開いて全高を低く変形、そして上半身の可動部を固定させたビークルモードでは最高速を10km/hにまで高められる。

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