1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、ピニンファリーナ バッティスタだ。

ピニンファリーナ バッティスタ(PININFARINA BATTISTA:2019〜)

画像: 写真の車両は2019年に発表されたプロトタイプ。ドアはAピラーをヒンジに開閉するバタフライ式を採用している。

写真の車両は2019年に発表されたプロトタイプ。ドアはAピラーをヒンジに開閉するバタフライ式を採用している。

ピニンファリーナといえば、かつてはフェラーリのほとんどのモデルをデザインしていたイタリア最大のカロッツェリアだが、2015年にインドのマヒンドラ グループの子会社となり、2018年にはハイパーEVの開発製造を目的としてアウトモビリ ピニンファリーナを設立した。

彼らが開発しているモデルが、ここで紹介する「バッティスタ」だ。車名のバッティスタとは、クルマ好きなら御存知のとおり、ピニンファリーナの創業者であるバッティスタ・ファリーナに由来している。詳細なスペックは公表されていないが、流麗なスタイリングは、いかにもピニンファリーナらしい美しいもの。最新のハイパーカーがほとんどそうであるように、フルカーボンファイバー製のモノコックにアルミニウム製のサブフレームを前後に装着。ボディパネルもカーボンファイバー製だ。

ボディ下部のセンタートンネルとシート後部に、120kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。このバッテリーパックは、クロアチアでスーパーEVを製作しているリマックから供給されている。各輪にモーターを備えた4モーターで、システム最高出力は1900ps(1400kW)、最大トルクは2300Nmに達するという。

トルクベクタリング機能付きの全輪駆動で、駆動モードは5段階の可変式。公称のパフォーマンスは、最高速度が350km/h以上、0→100km/h加速が2.0秒以下、0→300km/h加速が12.0秒以下。しかも、1回のフル充電で500kmの走行が可能と、目標推定値が発表されている。

インテリアもディスプレイを多用したデジタルコクピットとされ、最小限のボタンとスイッチにより、エレガントさを追求しながら、ドライバーが運転に集中できるインターフェースだ。今までにイタリアで設計・生産された公道走行可能なクルマとしては、もっともパワフルなモデルとなるピニンファリーナ バッティスタ。150台のみが手作業で製作され、車両価格は198万ユーロ(発表当時のレートで約2億4000万円)からとされている。

画像: amzn.to
amzn.to

This article is a sponsored article by
''.