2024年2月8日(現地時間)、アバルトはフィアットの新型コンパクト電動SUVであるフィアット600e(日本未導入)をベースとしたハイチューンモデル「アバルト 600e(セイチェントe)」の写真を公開した。まだプロトタイプということだが、ほぼ量産型に近い仕上がりだ。
「日常を非日常に変える 」とアバルトの野心作
「アバルト 600e」は、243psにパワーアップされた電動パワートレーンをフロントに搭載(ベースとなったフィアット600eは157ps)。機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)や、アバルト史上最も強靭と言われるシャシを採用し、優れた走行安定性とハンドリング、抜群のトラクション性能を実現するという。
また、エアロダイナミクス性能を向上させる専用のリアスポイラーや強力なブレーキシステム装備し、タイヤには世界最高峰のEVレース「フォーミュラE」のサプライヤーと共同開発した高性能20インチタイヤを組み合わせる。
インテリアにはレーシングエルゴノミクスを追求したスポーツシートや、専用のスポーツステアリングホイールなどが採用されるようだ。
エクステリアは写真でもひと目でアバルトとわかる仕上がりで、ワイドトレッド化されたシャシやボディに配された「ABARTH」のロゴやスコーピオンのマークで、ベース車両のフィアット600eとは異なるオーラを発している。
ちなみに今回公開された限定車「アバルト 600e スコーピオニッシマ ローンチエディション」は、妖艶な雰囲気のある「ヒプノティック・パープル(Hypnotic Purple)」の専用ボディカラーに採用する。
「アバルト 600e」の詳細なスペックや発表時期などは公開されていないが、ワールドプレミアはそう遠くないはずだ。