2024年2月27日(現地時間)、マクラーレン・オートモーティブは「アルトゥーラ」のオープントップバージョンとなる「アルトゥーラ スパイダー」を発表した。アルトゥーラのデビューから3年、スパイダーの追加とともに、2025年モデルとしてアルトゥーラにも改良が加えられた。アルトゥーラ スパイダーと最新型アルトゥーラの注文受け付けは開始されており、デリバリーは2024年半ばに始まる見込みとなっている。日本仕様の価格など詳細は発表されていない。

スパイダーに採用される最新のアップグレードはクーぺにも

アルトゥーラ スパイダーの登場にあわせて、ハイパフォーマンス・プラグインハイブリッド・パワートレーンのキャリブレーションを変更。V6ツインターボエンジンの最高出力が20ps向上して、システム最高出力は700psに到達。最大トルクは720Nmで変わらないがが、マッピングの変更によりトルクデリバリーが最適化されている。

画像: パワートレーンやシャシをアップグレード。スパイダーならではの高揚感で、これまでのマクラーレン以上に五感を刺激する。

パワートレーンやシャシをアップグレード。スパイダーならではの高揚感で、これまでのマクラーレン以上に五感を刺激する。

またエンジンサウンドも強化。バルブを改良した排気システムにたレゾネーターを組み込み、テールパイプを上向きの円錐形とすることで、中高回転域のエンジンノートがさらに洗練されたものになった。

さらにパワートレーンのマウントが改良され、とくに荷重がかかった際のパワートレーンの動きが制限されるため、安定性やステアリングフィールが向上し、精密でドライバーが強い一体感を味わえる走りを実現する。

走行性能に関する部分では、サスペンションのダンパーバルブを改良し、コントロール・ユニットの性能も強化。8速DCTにはさらに速いギアチェンジを可能とするプレフィル機能が新たに備わり、変速スピードが25%高められた。また、電力のみを使う排出量ゼロの「Eモード」の制御もドライバーの利便性を優先したものに変更されている。

アルトゥーラ スパイダーのために考案された最新のアップグレードは、クーペにも同様に組み込まれ、2025年モデルとして同時に導入される。

なお、アルトゥーラ スパイダーと2025年型アルトゥーラの注文受け付けは欧州ですでに開始されており、英国での価格は221,500ポンドからと発表されている。

マクラーレン アルトゥーラ スパイダー主要諸元

●全長×全幅×全高:4539×1976×1193mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1457kg(乾燥重量)
●エンジン:V6 DOHCツインターボ+モーター
●総排気量:2993cc
●最高出力:445kW(605ps)/7500rpm
●最大トルク:585Nm/2250-7000rpm
●モーター最高出力:70kW(95ps)
●モーター最大トルク:225Nm
●システム最高出力:515kW(700ps)
●システム最大トルク:720Nm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:MR
●EV航続距離:33km(21マイル)
●タイヤサイズ:前235/35R19、後295/35R20
●最高速度:330km/h
●0-100km/h加速:3.0秒
●車両価格:221,500ポンド

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