2024年3月1日、BMWジャパンは新型「MINI」を発表。そのプレゼンテーションの中から、興味深い話を紹介しておこう。

もはや「MINI」は大きさを示す言葉ではない?

画像: MINI本部長の山口智之氏は、「もはやMINIは大きさを示す言葉ではない」と熱く語った。

MINI本部長の山口智之氏は、「もはやMINIは大きさを示す言葉ではない」と熱く語った。

そのサイズ感から、カントリーマンはもちろん3ドアのクーパーさえも「もう、MINIじゃないよね」という言葉はよく聞く。これに関してはMINI 営業部長の山口智之氏は、「いまや、“MINI”とは大きさではなく、生き方や個性を意味するブランド名なのです」と語る。

つまり、ゴーカート感覚の走りやデジタルを用いたコミュニティ、そして環境への配慮などによって誕生した、新世代のプレミアム スモールコンパクト セグメントのブランド名が「MINI」であるということなのだろう。

新世代 MINIの展開は今後も続いていく。2023年の「MINIの日」に日本でも公開されたコンセプトモデル「エースマン」の市販版が、近いうちに発表される。これは、クーパーとカントリーマンの中間サイズとなる、クロスオーバーモデルだ。また、日本でも人気の高い5ドア(おそらくはクーパー 5ドアという名称になるはず)や、カブリオ(日本仕様の名称はコンバーチブル)などもラインナップされることは間違いない。

ただ、クラシックMINIからラインナップされていた、ワゴン版の「クラブマン」は新型MINIでは設定されないようだ。今もなお続くクロスオーバーSUVの世界的な人気のあおりでワゴンの人気は下火だが、その影響がMINIにも及んだということだろうか。クラブマンのポジションは、エースマンが引き継ぐのだろう。

2030年代前半までにはフルBEVのブランドとなることを目指しているMINI。ICEのMINIの魅力も捨てがたいのだが、これも時代の趨勢なのか。まずは今後の新世代MINIの展開に期待するとともに、BEVのMINIに早く試乗してみたいものだ。(文と写真:篠原 政明)

画像: 2023年のMINIの日に日本でも公開された「コンセプト エースマン」。この市販モデルが、近いうちに発表されるはずだ。

2023年のMINIの日に日本でも公開された「コンセプト エースマン」。この市販モデルが、近いうちに発表されるはずだ。

MINI クーパーSE 3ドア 主要諸元

●全長×全幅×全高:3860×1755×1460mm
●ホイールベース:2525mm
●車両重量:1680kg
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:160kW
●最大トルク:330Nm
●バッテリー総電力量:54.2kWh
●一充電走行距離:402km(本国仕様値)
●駆動方式:FWD
●タイヤサイズ:225/40R18
●車両価格(税込):531万円

MINI カントリーマンS ALL4 主要諸元

●全長×全幅×全高:4445×1845×1660mm
●ホイールベース:2690mm
●車両重量:1640kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1998cc
●最高出力:150kW(204ps)/5000rpm
●最大トルク:300Nm(30.6㎏m)/1450ー4500rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・54L
●JC08モード燃費:12.4km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●当時の車両価格(税込):566万円

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