大差をつけられたライバルは次戦でどう挽回してくるか
同じ車で大差をつけられたペレスや、予選での速さを再現できなかったフェラーリ、レース中盤からペースの落ちたメルセデス、昨年の勢いが感じられなかったマクラーレンとアストンマーティンにとっては、王者の隙の無さを痛感させられる厳しい開幕戦となった。
2024年シーズンは、フェルスタッペンの快進撃を止めることができるのか。キャラクターの変わる次戦以降のサーキットに一縷の望みを託すことになる。
角田裕毅(RB)は序盤トップ10内で走行していたものの、終盤ポイント圏外に脱落。そこから追い上げる中で、チームの指示でソフトタイヤを履くダニエル・リカルドにポジションを譲って、憤りを見せながら14位でフィニッシュした。
タイヤを供給するピレリは「マックス・フェルスタッペンは、圧倒的なパフォーマンスでレースに勝っただけでなく、ポールポジションを獲得し、57周すべてをリードし、ファステストラップも記録しました。1分32秒608というファステストラップは、シャルル・ルクレールの2番目のタイムよりも1秒半も速いものでした。タイヤの使用と戦略はほぼ予想通りでした。すべてのドライバーがソフトタイヤでスタートし、ハードタイヤに交換しました。気温がわずかに低くなったことでソフトタイヤの競争力が高まりましたが、第3スティントで大胆な選択をしたのはレッドブルだけで、他のチームは安全策をとってハードを選択しました」と分析している。