GLA180にはBSGと48V電気システムも搭載
GLAは、メルセデス・ベンツの都市型コンパクトSUVだ。初代は2013年に登場(日本仕様は2014年に発売)し、現行型は2020年に登場(日本仕様も同年発売)した2代目にあたる。コンパクトなボディにメルセデス・ベンツのSUV技術を凝縮させつつも、都市での日常生活にも適したスタイリッシュでオールラウンドなコンパクトSUVとして人気のモデルだ。
今回、GLA180のパワートレーンに、1.4Lの直列4気筒ターボエンジン「M282」と「BSG(ベルトドリブン スターター ジェネレーター)」、「48Vボルト電気システム」などの新技術を採用し、効率性、快適性、高性能化を同時に実現した。
エンジン単体の最高出力は136ps、最大トルクは230Nmだが、ベルトを介してクランクシャフトと接続される、スターターとジェネレーターを兼ねるモーターの「BSG」と「48V電気システム」は、回生ブレーキ等により発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電。振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギアシフトなどの必要に応じて、最高出力14psの動力補助を行う。
このシステムは燃費低減効果だけでなく、パワートレーンの総合性能を引き上げる。また、ウオーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整することが可能となったため、さらに効率化されている。
ピュアスポーツカー並みの性能を誇るエンジンを搭載
メルセデスAMG GLA45S 4マティック+(以下、GLA45S)は、ツインスクロールターボや可変バルブリフトシステムの「カムトロニック」を採用し、最高出力421ps、最大トルク500Nmを発生する2.0L 直列4気筒ターボエンジンの「M139」を搭載。
最大トルクを5000〜5250rpmで発生するなど、トルクカーブが自然吸気エンジンに近い特性を実現し、エモーショナルな加速感を味わえる。また、レスポンスや吹け上がりの改善も行い、レブリミットも7200rpmに設定するなど、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を備えている。
組み合わされるAMG スピードシフト 8速DCTは、全速度域でのきわめて自然な加速性能に加え、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギアのつながりが得られるようにセッティングされ、俊敏かつダイナミックで気持ちの良い加減速を実現している。
エグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備し、選択したドライブモードに応じて、バランスの取れた音色から、ドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのエグゾーストサウンドまで切り替えることができる。