二種類のサイドウォールデザインは、才色兼備の象徴か？
「ジオランダー」シリーズに新たに加わった「ジオランダー Ａ／Ｔ４（エイティフォー）」は、これまでオンロード志向のスタンダードクラスオールテレーンとして人気を博した「ジオランダー
Ａ／Ｔ Ｇ015（エイティ・ジーゼロイチゴー）」の後継モデルに当たります。
耐摩耗性、耐カットチッピング性、耐発熱性に優れたA／T系コンパウンドを採用。従来のＧ015よりもスクエアなプロファイルによって、より優れたトラクション性能と耐摩耗性を実現している。
横浜ゴムはジオランダーシリーズ オールテレーンのラインナップに「アグレッシブ」「スタンダード」「コマーシャル」の3カテゴリーを設定、それぞれに1製品を用意してきました。Ａ／Ｔ４はG015と同様にスタンダードクラスに位置しますが、キャラクター的にはアグレッシブ系の「ジオランダー X-AT（エックスエーティ）」に近いかもしれません。
G015に対してわかりやすく差別化されているのは、なによりもそのアグレッシブな外観に他ならないからです。パターンナンバーは、「G018（ジーゼロイチハチ）」。オフロード寄りのキャラクターを明確に主張するように、力強いブロックパターンとアピアランスの効いたサイドウォールを見せつけています。
もっとも、実は真っ先にお伝えしておきべきは、路面適合の性能評価で証明されたマルチタレントぶりかもしれません。
冬用タイヤとして認められた証である「スリーピークマウンテンスノーフレークマーク」を全サイズで獲得し、冬用タイヤ規制時でも走行可能なタイヤとして認められている。G015に比べて雪上性能はさらに向上しているという。
シャーベット、圧雪にも強く、冬用タイヤ規制に適合していることから、一年を通じて安心して装着できる。
よりゴツめのフェイスでありながら接地特性を改良することで、従来型でも十分に高い評価を受けていた耐摩耗性や車外の静粛性はしっかりキープ、室内騒音はより低減しています。その上で、ドライ・ウエットの走行性能を向上しながら、オフロード性能も一気に高めました。
冬用タイヤとして認められている「3PMSF（スリーピークマウンテン・スノーフレーク）」に適合しており、オールシーズンタイヤとしての要件を満たしています。凍結路面こそNGですが、シャーベットや圧雪といった状態に対応できるなど、優れたフレキシビリティはG015からさらにグレードアップされているようです。
いわば才色兼備のイケメン君、といったところ。トレッドパターンに関わる搭載技術と、それぞれが生む機能的進化についてまとめると、以下のようになります。
2in1センターブロック（写真左上）、シングルピッチショルダーブロック（中央上）、ジグザググルーブ（左下）、ウェーブ3Dサイプ（中央下）。製造年月日などが記された「セリアルサイド（右上）」と裏側の「反セリアルサイド（右下）」のサイドウォールに、それぞれ異なる2in1デザインを採用する。
【YOKOHAMA ジオランダー Ａ／Ｔ４のイケメンポイント】
●2in1センターブロック
トラクション、オフロード性能向上／耐カット、チッピング性能向上
●シングルピッチショルダーブロック
パターンノイズ低減／乗り心地向上
●3Dディープサイプ
スノートラクション、WET性能向上／DRY性能との両立
●ジグザグ4本主溝
トラクション性能とWET性能の両立／パターンノイズ低減
●ディープ＆ワイドショルダー溝
排水、排雪、排土性能向上
●切り欠き溝
オフロード、スノー、WET性能向上
●デュアルサイドウォール
表裏で異なるインパクトを演出／耐カット性、耐久性向上／オフロード走行性向上
