2024年5月11日と12日にテンペルホーフ空港跡地で行われたベルリンE-Prixは、第9戦と第10戦のダブルヘッダーとなった。今シーズンもシリーズを折り返し、チャンピオン争いも熾烈を極める中、今大会もタイトルコンテンダーであるジャガーとポルシェが優勝を分け合う形となった。

第10戦はダ・コスタが優勝し、ポルシェが母国GP制覇

画像: 連勝を狙うキャシディがスタートでトップに立つ。

連勝を狙うキャシディがスタートでトップに立つ。

日曜日に行われた第10戦は前日より2周、そしてアタックモードも計4分と短く設定された。

第10戦では昨年の王者であるジェイク・デニス(ANDRETTI FORMULA E)がポールポジションを獲得。2番グリオッドには前日大逆転優勝を演じたキャシディ、3番グリッドにアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(TAG HEUER PORSCHE FORMULA E TEAM)、4番グリッドにはエバンスが続く。

38周のレースがスタート。ポールシッターのデニスは先頭でのレースを嫌い、アクセルを踏み込まない。代わって2番グリッドスタートのキャシディが先頭に躍り出た。

そんなキャシディも3周目にアタックモードに入ると後続もそれに続く。先頭に立ったウェーレインが翌4周目にアタックモードを使用するも、キャシディの前で合流し、トップの座をキープしてみせた。

各車、早々にアタックモードを消化していく中、ポルシェ勢とジャガー勢が先頭を引っ張る形に。そんな中、第9戦に続き、ギュンターが11周目にコース上でストップし、セーフティカーが出動した。

15周目にレース再開するとワンツー体制の構築していたポルシェ勢に対し、キャシディがアタックしトップに浮上。しかし、その後ダ・コスタが首位の座を取り返した。

後方では、クラッシュが多発し、25周目にはノーマン・ナトー(ANDRETTI FORMULA E)がサッシャ・フェネストラズ(NISSAN FORMULA E TEAM)を巻き込む形でクラッシュしたことにより、再びセーフティカー出動となった。
 
29周目にレースはリスタート。ダ・コスタが首位を走り続けるも、セーフティカーでギャップがなくなったタイミングを、ジャガー勢が攻め立てていく。

アディショナルラップが3周と発表される中、トップのエバンスが2度目のアタックモードを消化。これでダ・コスタがトップ、ローランド、エバンス、キャシディの並びとなる。

2位争いが激しくなる中、トップのダ・コスタはギャップを1秒以上築くことに成功。そのまま逃げ切り、今季初優勝を挙げた。第6戦ではトップチェッカーを受けながらも、レース後の車検で失格となっていただけに、借りを返す勝利となった。

2位は最終盤でローランドを攻略し4戦連続表彰台獲得となったキャシディ。チャンピオンシップにおいて2位のウェーレインとの差を16ポイントまで拡げてみせた。

3位にはキャシディ同様、後方からの追い上げを見せたローランド。こちらも連続表彰台を獲得してみせ、ランキング3位に浮上している。

画像: ジャガーとの一騎討ちを制し、チームの地元で復活の優勝を果たしたダ・コスタ。

ジャガーとの一騎討ちを制し、チームの地元で復活の優勝を果たしたダ・コスタ。

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