間もなく登場する新型フリードの迎撃態勢完了か
シエンタは、トヨタのコンパクト ミニバンだ。初代は2003年に登場し、現行型は2022年に発表された3代目にあたる。今回の一部改良は、装備の充実化が中心となっている。
まず、好評なメーカーオプションを設定グレードに標準化した。具体的な例は、以下のとおりだ。
●10.5インチ ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus:Zグレード
●パノラミックビューモニター:Z、Gグレード
●スマートエントリー(運転席・助手席・バックドア/アンサーバック機能付き)&スタートシステム(スマートキー2個):Xグレードのガソリン車
また、専用アプリをインストールすることでスマートフォンをクルマのキーとして使用可能な「デジタルキー」をZ、Gグレード(ウェルキャブを除く)にオプション設定。ただし利用にはTコネクト契約と、トヨタ アカウントの取得およびデジタルキーのオプションサービスの加入が必要となる。
さらに、ドアと窓を閉じたまま電源コードを車外に出すことが可能な「外部給電アタッチメント」を、Z、G、Xグレードのハイブリッド車にオプション設定。メーカーオプションのアクセサリーコンセントを選択時に外部給電アタッチメントも追加する。
ボディカラーでは、プラチナホワイトパールマイカをZ、G、Xグレードに、ダークグレー×アーバンカーキをZ、Gグレードに追加した。
ここで紹介した以外の内外装や、パワートレーンなどのスペックに関しては変更はない。車両価格(税込)は、ガソリン車 X(5人乗り/FF)の199万5200円からハイブリッド Z E-Four(7人乗り)の323万4600円となっている。
シエンタの最大のライバルである、ホンダ フリードも間もなく新型が正式に発表される。装備を充実させたシエンタが、これを迎え撃つということになるのだろうか。コンパクト ミニバンの市場は、しばらく熱い闘いが続くことになりそうだ。