2024年5月24日、 F1第8戦モナコGPがモンテカルロの市街地サーキットで開幕する。エミリア ロマーニャGPから連戦で迎える伝統の一戦は、ほかのグランプリとは一線を画する特別なグランプリ。通常のサーキットとはまったく性格が異なる市街地コースでどんなドラマが展開されるのか。

ヨーロッパに夏の訪れを告げる伝統のグランプリ

モナコGPの舞台となるのは高級リゾート地として名高いモンテカルロの市街地コース。1950年代のF1世界選手権発足当時とほぼ変わらないコースは、通常のサーキットよりもはるかにグリップが小さく、ストレート部分がほとんどなく、しかも道幅が狭いため、オーバーテイクはきわめて難しい。

画像: モンテカルロ市街地サーキット。コース幅は狭く、少しでもミスをすればコンクリートウォールの餌食になる難しい設定となっている。

モンテカルロ市街地サーキット。コース幅は狭く、少しでもミスをすればコンクリートウォールの餌食になる難しい設定となっている。

そのため、予選がとくに重要で、予選での攻防はエキサイティングなものになる。モナコはチームにとってもドライバーにとっても重要なグランプリだが、その特殊なコース設定に合わせてクルマを開発し直すわけにはいかず、可能な限りセッティングを変更するものの、最後はドライバーの腕頼みということになるのもおもしろい。

ただし決勝が予選の結果どおりの単調なレースになるかというとそういうこともなく、セーフティカー導入の確率が高く、また雨が降ることも多いため、レース戦略と素早いピット判断で順位が大幅に入れ替わるなど、ドラマチックな展開となることも珍しくない。モナコはいつもなにかが起こりそうだ。

今シーズンはここまでマックス・フェルスタッペンが7戦5勝、7連続ポールポジション獲得と他を圧倒しているが、このところのランド・ノリス(マクラーレン)の伸長ぶりは目覚ましく、シャルル・ルクレール(フェラーリ)らをまじえたポールポジション争いがまず注目となる。

画像: モンテカルロ市街地サーキットのコース図。全長3357mのコースは50年来ほとんど変わっていない。ストレート部分はほとんどなく、平均速度が非常に遅い。

モンテカルロ市街地サーキットのコース図。全長3357mのコースは50年来ほとんど変わっていない。ストレート部分はほとんどなく、平均速度が非常に遅い。

2024年F1ドライバーズランキング(第7戦終了時)

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 161
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)113
3位 11 S.ペレス(レッドブル)107
4位 4 L.ノリス(マクラーレン)101
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)93
6位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)53
7位 63 G.ラッセル(メルセデス)44
8位 44 L.ハミルトン(メルセデス)35
9位 14 F.アロンソ(アストンマーティン)3

2024年F1コンストラクターズランキング(第7戦終了時)

1位 レッドブル 268
2位 フェラーリ 212
3位 マクラーレン 154
4位 メルセデス 79
5位 アストンマーティン 44
6位 RB 20

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