日本グッドイヤーが2024年1月29日に発表したウルトラハイパフォーマンス スポーツタイヤ、「イーグルF1 アシンメトリック6(EAGLE F1 ASYMMETRIC 6(アシンメトリック シックス)」を初テスト。欧州を代表するステーションワゴンやホットハッチに加え、スポーティな国産FF&FRに装着して、フィット感を試すことができました。

第5世代と第6世代をウエット路面でじっくり比べてみた

さらに試乗前から気になっていたのが、テストのメインメニュー4つのうちふたつがウエット路面ということ。これはおそらく、濡れた路面での性能向上にそうとう自信があるようです。

画像: ウエット性能のテストでは、先代のアシンメトリック5に比べてわかりやすく操りやすいことが確認できた。

ウエット性能のテストでは、先代のアシンメトリック5に比べてわかりやすく操りやすいことが確認できた。

投入された新技術としては、新樹脂配合コンパウンドによって、トレッドゴムの柔軟性を高めている、と言います。路面の凹凸にリニアに接することで実現された優れた路面追従性が、ウエット路面でどのような安心感を生んでいるのでしょうか。

そこでまずは、気になるウエット性能の向上ぶりからレポートしましょう。ハンドリングコース、ブレーキングテストのどちらも、先代に当たる「アシンメトリック5」と比較することができたので、比較的わかりやすくその進化ぶりを実感することができました。

テスト車両は、ハンドリングコースがスカイライン400R。滑りやすい路面で強力なトルクを御するのは、VSCをもってしてもかなり神経を使うところです。

印象的だったのはコーナリング、加速時ともに、グリップの抜けが明らかに抑制されていたこと。もちろん過信は禁物ですが、よりイージーなドライビング感覚はストレス緩和につながりそうです。

画像: ウエットフルブレーキングでも、常に先代より短い距離で停止する。この1~2mの差が、命を救うこともある。

ウエットフルブレーキングでも、常に先代より短い距離で停止する。この1~2mの差が、命を救うこともある。

フルブレーキングを試すエリアでは、レヴォーグが用意されていました。SUVほどではないとはいえ、それなりに重量のあるモデルですが、70km/hほどからの急制動でも新旧ともに安定した姿勢でしっかり停まってくれます。

もっとも制動距離には大きな差が出ました。それぞれに数回ずつ試しましたが、アシンメトリック6なら常に制動距離はおおよそ1割以上も短縮される結果に。これならフルブレーキングではなくても、コントロール性の高いウエットブレーキングの安心を実感することができそうです。

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