多彩な試乗車、試乗コースで「ウルトラハイパフォーマンス」をチェック
世界の主要自動車メーカーから高い信頼を得ているのが、グッドイヤー「イーグルF1 アシンメトリック」の系譜。「イーグルF1」の名を冠するシリーズの中ではベースの「SPORT」とトップの「SUPERSPORT」の中間(というよりやや上級より)に位置付けられます。
つまり、リリースで謳われている「ウルトラハイパフォーマンス」は、ハイグリップ性能といった絶対性能の高さではなく、日常的な快適性の面にも十二分に配慮する「非常にバランスが良いパフォーマンスを備えた」スポーツタイヤを意味していると考えていいでしょう。
今回の試乗テストは富士スピードウェイを拠点とする一般道に加え、クローズドされたエリアにパイロンなどでドライハンドリングを試すコースと、タイト気味なウェットハンドリング路とやはりウエットのフルブレーキング体験が用意されていました。
チェックすべきポイントのひとつは、低炭素社会を見据えて磨かれた、電気自動車にも対応できる性能。瞬時に盛り上がる大トルクによる急激な荷重移動にも反応できるグリップ力、しっかり感とともに、車重の重さにもへこたれないブレーキ性能が求められるはずです。
そんな純粋なダイナミック性能に関しては、100km/h程度のコーナリングゾーンと一般道レベルでの車線変更、タイトなスラロームを組み合わせたコースで、FFのホンダ シビック、FRのGR86を試しました。
合わせて電気自動車特有の電欠のリスクを減らすために、電力消費量低減につながる転がり抵抗の低減も必須でした。優れた静粛性を損なわないように「クワイエットトレッドテクノロジー」を採用。共鳴音や接地面の叩き音を、効果的に抑制しているそうです
ただし試乗時には電気自動車に乗ることができなかったので、トルクフルなディーゼルターボエンジンを搭載した上級サルーン、メルセデス・ベンツC220dで試すことにしました。