GT500クラスは37号車が驚異的な速さで優勝
週末を通して雨となった第6戦SUGOラウンド。予選日の土曜日は朝から雨が降り、特に予選が行われる午後には雨量が増えることが予想されていた。そのためGTAは予選が天候不良で実施されなかった場合、午前の公式練習でのタイムが決勝のグリッドに反映するという処置が下されることが各チームに通達された。
予選の順位が順位に直結するといってもいいコースなだけに、午前の公式練習から緊張感が漂う。すでにフルウェットでの走行となった公式練習は開始5分に起きたGT300クラスの52号車Green Brave GR Supra GTのクラッシュを皮切りに、雨量の増加やコースオフなどで赤旗が3度出る荒れた展開となる。
最終的に6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIがクラッシュして6度目の赤旗が出たところでセッションが終了。GT500の専有走行は行なわれないまま公式練習が終了となった。
午後の予選も開始直前にディレイが発表され、各チームの代表者がフリーフィングルームに集められた。
協議の結果、15時10分に天候回復が見込めないため予選はキャンセルされることが正式に発表された。併せて決勝のスターティンググリッドに関しても公式練習でのタイムを基に決定されることが合意されている。
この結果、ポールポジションは38号車KeePer CERUMO GR Supra、2番グリッドに14号車ENEOS X PRIME GR Supra、3番グリッドに19号車WedsSport ADVAN GR Supraがつけることになった。
ランキングトップの36号車au TOM'S GR Supraは4番グリッドを獲得。一方、ランキング2位の100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTが11番手、ランキング3位の3号車Niterra MOTUL Zが最後尾15番手と低迷し、決勝は厳しい順位からの追い上げとなる。
決勝日も午前中は非常に強い雨が降ったため、スケジュールが当初のものから変更が加えられた。12時から予定されていたウォームアップは1時間遅れ、決勝レースも13時半から14時22分からのセーフティカースタートに変更となっている。
スケジュールを遅らせたことが功を奏し天候は回復。路面はウェットだが、天候が落ち着いた中、300kmの決勝レースがスタートした。