電動化路線を進むルノーが、BEV(電気自動車)「4(キャトル9E-TECHエレクトリック」をパリモーターショー2024で発表。往年のベストセラーモデル「4(キャトル)」をオマージュした新世代電動モデルだ。

満充電で400kmを走行。Bセグながら充実のユーティリティ

ルノーは、新世代BEV(電気自動車)「4(キャトル)E-TECHエレクトリック」のワールドプレミアをパリモーターショー2024(10月14日〜20日)で行った。

画像: 往年の「4(キャトル)」を思わせる3分かつリアランプを採用。

往年の「4(キャトル)」を思わせる3分かつリアランプを採用。

1960年代に登場し、30年にわたり5大陸100カ国以上で813万5424台が販売されたグローバルベストセラーカー「4(キャトル)をオマージュしたBEVで、すでに発表されている「5(サンク)E-TECHエレクトリック」と軌をいつにする。

そのフォルムは、往年の「4」を思わせるものが多数盛り込まれている。台形のリアクオーターウインドやボディサイド下部の3本ライン、3分割テールランプなどだ。といっても、フロントに配されたイルミネーション付きルノーロゴが、未来志向感を醸し出している。

車種体系は、52kWhのリチウム電池を搭載した「“コンフォートレンジ”バージョン」と40kWhのリチウム電池を搭載した「“アーバンレンジ”バージョン」のふたつが用意され、前者のモーター最高出力/最大トルクが150hp/245Nmで、後者が120h/225Nm。WLTP航続距離はそれぞれ400km、300kmとなる。

パフォーマンスは、「“コンフォートレンジ”バージョン」のものが公表されいる。それによると、8.5秒で0から100km/hまで達し、最高速度は150km/hという。ちなみに、プラットフォームは専用の「AmpR Small」だ。

画像: 普通充電(11kW)と急速充電(80kW/100kW)に対応。最高速度は150km/h(“コンフォートレンジ”バージョン)。

普通充電(11kW)と急速充電(80kW/100kW)に対応。最高速度は150km/h(“コンフォートレンジ”バージョン)。

充電は、11kW普通充電に「“コンフォートレンジ”バージョン」と「“アーバンレンジ”バージョン」、80kW急速充電には「“アーバンレンジ”バージョン」、100kW急速充電には「“コンフォートレンジ”バージョン」が対応する。

ユーティリティも、Bセグメントモデルとしては高水準なものとなっている。折りたたみ式のリアベンチシートや、フラットに折りたためる助手席シートなど、ルノーBEV初となる機能が用意される。全て折りたたんだ状態でのカーゴスペースは420Lとなる。

画像: Bセグメントながら広々としたカーゴスペースを確保。折りたたみ式のリアベンチシートはルノーBEV初。

Bセグメントながら広々としたカーゴスペースを確保。折りたたみ式のリアベンチシートはルノーBEV初。

走行面では、地上高をコントロールできる「エクステンデッド グリップトラクションコントロールシステムが搭載される。舗装道路でもでこぼこ道でも快適に走れるというわけだ。

ルノー4E-TECHエレクトリック “コンフォートレンジ”バージョン主要諸元

●全長×全幅×全高:4840×1800×1570mm
●ホイールベース:2620mm
●車両重量:1410kg
●モーター:巻線型同期電動機
●モーター最高出力:150hp(120hp)
●モーター最大トルク:245Nm(225Nm)
●バッテリー総電力量:52kWh(40kWh)
●WLTPモード航続距離:400km(300km)
●駆動方式:FWD
*()は“アーバンレンジ”バージョン

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