日本仕様の価格や導入台数は未発表
日本のメディアに向けた発表会では、アジア太平洋地域ディレクターのシャーロット・ディクソンがブランド プレゼンテーションを行い、W1はマクラーレンの革新と技術の結晶であり、最高のドライビング エクスペリエンスを提供することを目指していると強調した。
続いて、シャーロット・ディクソンとイギリス本国の最高デザイン責任者(CDO)であるトビアス・シュールマンによって、マクラーレン W1がアンヴェールされた。なお、今回お披露目されたモデルは世界に2台だけのモックアップで、もう1台はオフィシャル画像で公開されたオレンジ色のボディのものだ。走行可能な実車の公開は、本国でも少し先になるようだ。
そして、プロダクトマネージャーのヘザー・フィッチがプレゼンテーションを行い、マクラーレン W1の開発における理念や技術的な革新について詳細に語った。ヘザー・フィッチは、マクラーレン W1の設計理念を総称して「究極のスーパーカーを定義する4つの原則:①あらゆる場所で圧倒的なパフォーマンス、②圧倒的な最高出力、③ドライバーとの一体感、そして④ドラマチックな存在感」と表現した。
なお、マクラーレン W1のイギリス本国における車両価格は200万ポンド(1ポンド=198円として、約3億9600万円)からだが、前述のMSOが手がけるパーソナライゼーションのレベルによってかなり異なる。それでも世界限定の399台は、すべて売約済みとなっているという。
日本仕様のマクラーレン W1の価格や導入台数に関しては、残念ながらアナウンスはされていない。だが、日本にはマクラーレンの各モデルで8%前後が導入されている。そこから類推すると、399台の約8%で30台ほどが日本にやって来るのではないだろうか。車両価格も、イギリス本国よりは高いプライスタグが付いていることは間違いない。
はたして、日本の公道でマクラーレン W1が走る姿を見ることができるだろうか。その勇姿を待ち焦がれているクルマ好きは多いに違いない。
マクラーレン W1 主要諸元
●全長×全幅×全高:4634×2074(ミラーをたたんだ状態)×1182mm
●ホイールベース:2680mm
●最軽量乾燥重量:1399kg
●エンジン:90度V8 DOHCツインターボ+モーター
●総排気量:3988cc
●エンジン最高出力:683kW(928ps)
●エンジン最大トルク:900Nm
●モーター最高出力:255kW(347ps)
●モーター最大トルク:440Nm
●システム最高出力:938kW(1275ps)
●システム最大トルク:1340Nm/4500ー5000rpm
●トランスミッション:8速DCT(リバースはモーター)
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●燃料・タンク容量:プレミアム・62L
●最高速度:350km/h(リミッター作動)
●0→100km/h加速:2.7秒
●タイヤサイズ:前265/35R19、後335/30R20
●車両価格(税込):未発表