1974年にドイツで誕生したフォルクスワーゲン ゴルフは、2025 年に日本導入50周年を迎える。ゴルフは当初からスポーティな車両として設計され、1974年の初期段階で、将来の GTI (1976 年にデビュー) が国際 FIA 規則に従って開発されることが想定されていたという。そうした背景のもと、その後、ゴルフにはモータースポーツと深く関係したスポーティなモデルが多数登場している。今回の特集シリーズでは、「スポーティゴルフの50年」を振り返り、さまざまな世代の忘れることのできない8台の象徴的なモデルを紹介しよう。第5回は1990年に登場したゴルフ II G60 16Vをピップアップする。

5000台のうち12台だけ生産されたさらに特別な車

車両番号 05
ゴルフ II G60 16V(1990年)
Golf II G60 16V

フォルクスワーゲンは、ヴェルターゼーで開催された1989年のGTIミーティングにコンセプト「ゴルフ II G60」を公開してファンを驚かせた。

「ゴルフ II G60」はラリーやレースなど広くモータースポーツに参戦するために開発されたモデルで、スパイラル スーパーチャージャーを搭載した最高出力160psのGラダーエンジン、シンクロ全輪駆動、そして印象的なフレアフェンダーを装備したこの車は、グループAのホモロゲーション要件を満たすため5000台以上が生産された。

「ゴルフ II G60 16V」はその5000台のうち12台だけ生産されたさらに特別な車で、フォルクスワーゲン モータースポーツが開発した4バルブエンジンを搭載。そのエンジンは最高出力210psを発生し、最高速227km/hまで加速、そのままモータースポーツに参戦できるほどのパフォーマンスを発揮した。ボディは2ドアのみで、コラードを思わせる長方形のヘッドライトが特徴だった。

ゴルフ II G60には16Vエンジンを搭載したもうひとつ特別なモデル「ゴルフ II G60 リミテッド」が設定され、こちらは71台生産されたが、デザインは明らかに控えめだった。

画像: 連続する12カ月で5000台以上生産された車両であることがひとつの条件となるグループA。その規定に沿って、ゴルフ II G60は5000台以上が生産されたが、その中でも特別なモデルとして、12台だけ生産された「ゴルフ II G60 16V」。

連続する12カ月で5000台以上生産された車両であることがひとつの条件となるグループA。その規定に沿って、ゴルフ II G60は5000台以上が生産されたが、その中でも特別なモデルとして、12台だけ生産された「ゴルフ II G60 16V」。

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