走り出した直後に標準車との違いを実感できる
試乗会場は神奈川県横須賀市にある日産のテストコース「GRANDRIVE (グランドライブ)」です。そこに用意された試乗車のボディカラーは鮮やかなブルーでした。この色も湘南の海をイメージしているとのことです。まずは走行モードを「ECO」にセットして走り始めます。電動パワーステアリングのアシストマッピングを専用にチューニングした効果か、ステアリングフィールは標準車よりも適度に重く感じました。
試乗コースに出て加速していくと、想像していたよりも乗り心地はジェントルかつ快適です。カーブではロールは少なく安心して進んでいけると同時に曲がることが楽しいと感じます。道路の継ぎ目を再現したセクションでは大きな衝撃を車内に伝えることなくトントンといなしていきます。平坦路に入ると乗り味は滑空的といった表現がしっくりくる、とても落ち着いたものでした。
続いて高速走行セクションに入っていきます。ここではアクセルペダルを深く踏み込んでいきます。「ECOモードでの加速感は標準車と比べて少し強くなったかな、といったくらいで個人的にはそこまで強化されているようには感じられませんでした。ただし、同じセクションを「SPORT」モードにして走ると明らかに加速感が強くなったと感じました。ちなみに加速フィールに関しては力強さと伸びの良さとレスポンスを「ECO」「NORMAL」モードでは強化、「SPORT」モードではさらに強化したとのことです。
また100km/h程度でのレーンチェンジも試してみました。直進性が高くレーンチェンジ後にすぐに車体が安定性を取り戻す感覚で、車線変更後に姿勢を安定させるためにハンドルを操作するといったことは必要ありませんでした。