それは10年ほど前のこと。「スタイルも走りも納得いかねー!」と勝手にNGワード化していたLクラスミニバンがありました。ところがとある事情で日常的に乗り回すことになり、今や乗りつぶすつもりでお付き合い中。思い込みって怖い、といわけで【はじめます②】に引き続き「ちょいふる」なクルマと過ごす「ジョイフル」な物語「第0章その2」的なお話です。

思ったよりも優しい乗り味。アブソルートは「特別」だった

購入したのは、2013年式オデッセイG2WDです。ボディカラーはスーパープラチナ・メタリック。助手席リフトアップシートを装備したいわゆるケアビークルでした。

画像: うちのオデッセイと同じ仕様(ボディカラーも同じ)。助手席リフトアップシートは、電動機構も含めればそうとうな重量になる。運動性能的には圧倒的に不利な印象があると思うけれど、実際には全く違和感はない。

うちのオデッセイと同じ仕様(ボディカラーも同じ)。助手席リフトアップシートは、電動機構も含めればそうとうな重量になる。運動性能的には圧倒的に不利な印象があると思うけれど、実際には全く違和感はない。

画像1: 10年前は「不思議」に思った定番ミニバンに乗り続けたら、すっかりお気に入りになってしまった【旧車系新企画「ちょいふるジョイフル」はじめます③スタッフブログ特別編】

超低床×背高ボディ+スライドドアは最強

先代比で150mmも全高を高めたことで、FFモデルでの室内高は1325mmに達していた。ゆとりのヘッドクリアランスは確かに、「ミニバンならでは」のゆとりにつながる。折り畳み式の簡易ベッドを入れた時にも、ちゃんと上半身を起こすことができるのはありがたかった。

そもそもは「とある事情」から始まったお付き合いでしたが、気が付けば家族の送迎、試乗会場などへの移動の足、レジャーと大活躍。さまざまなシーンでいろいろな使い方を試してきました。とくに長距離ドライブは、らくちんで楽しくて快適そのものです。

5代目オデッセイに関しては「ミニバンなのに妙に硬派な乗り心地」とか「エコモードで走ろうとするとかなりもっさりしたパワーフィール」とか、変な思い込みがありました。とくに乗り心地に関しては、スタイルもセッティングも文字どおり硬派な「アブソルート」に対する評価をうのみにしていたことを、今も猛省しております。

我が家の「G」は路面のコンディションに関わらず乗り心地はなめらか。しかもけっしてふわふわではなく、しっかり芯が通っているので高速走行も安心できます。なんのへんてつもないタイヤ量販店専売タイヤを履いていますが、ミニバンらしらかぬ軽快な身のこなしは損なわれません。とくにタイトなダウンヒルは大好物です。

「もっさり」と思われたパワーフィールも、乗り回しているうちに美味しいツボが見えてきました。

コツは、むやみやたらにアクセルペダルを踏み込まないこと。当時最先端の2.4L DOHCi-VTECエンジンとCVTのコンビネーションは、ふんわりアクセルと先読み運転がとてもしやすいセッティングです。ECONをセットして「エコドライブ」を心がければ、燃費がいいだけでなく、気持ちの良いトルク感を思ったとおりに引き出すことができます。

長距離と言えば、やっぱり気になる燃費ですが・・・「細かいことは気にしない」モードで走るとさすがに8~9km/L。一方で「それなりに気をつけよう」モードでは10~11km/L、交通環境次第では12km/L台まで稼げます。さらに気合を入れて無駄のない運転(我慢しない)を心がけると、一般道でも14km/L越えをマーク。最近は時間に余裕があると、あえて一般道を使うことも増えました。

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