それは10年ほど前のこと。「スタイルも走りも納得いかねー!」と勝手にNGワード化していたLクラスミニバンがありました。ところがとある事情で日常的に乗り回すことになり、今や乗りつぶすつもりでお付き合い中。思い込みって怖い、といわけで【はじめます②】に引き続き「ちょいふる」なクルマと過ごす「ジョイフル」な物語「第0章その2」的なお話です。

「10年10万km」はゴールではなく、新たなスタート?

個人差や個体差があるので一概には言えないものの、不思議③の答えはつまり「電気モーターではなくドライビングテクニックでアシストすればよし」ということになるでしょうか。スペック上は少なからず燃費面で劣ってしまう「ちょいふる」ですが、機構的な不利は運転する側の心がけ次第で、意外に穴埋めできるような気がします。

画像: インテリアのデザインコンセプトは「Modern Suite Room」。「モダンで飽きのこない高級ホテルのスイートルーム」がモチーフだというだけあって、今でも十分に上質でくつろげる空間だ。基本デザインは現行型にも受け継がれている。

インテリアのデザインコンセプトは「Modern Suite Room」。「モダンで飽きのこない高級ホテルのスイートルーム」がモチーフだというだけあって、今でも十分に上質でくつろげる空間だ。基本デザインは現行型にも受け継がれている。

画像2: 10年前は「不思議」に思った定番ミニバンに乗り続けたら、すっかりお気に入りになってしまった【旧車系新企画「ちょいふるジョイフル」はじめます③スタッフブログ特別編】

インターナビの実力はお墨付き

さすがにやや時代を感じさせる7インチディスプレイだけれど、実用的には不満なし。ホンダ独自の通信型ナビシステム「インターナビ」は、渋滞回避で実力を発揮する。スマホなど外部機器との連携も簡単なので、日常的に使いこなしている。ただし音声認識をちゃんと認識してもらうには、かなりコツがいる印象があるので、そちらは普段は使っていない。

続いて不思議⓵と②の答えは合わせて、「確かに広がる世界がある」ということで。たとえば人生で初めてキャンプ用のフォールディングベッドを使った車中泊に挑戦してみることにしたのも、スライドドアと高い車高からくる室内高のゆとりがあったからこそ。「どんな使い方をしてもOK!」という絶大な信頼感が、次の使い方や遊び方の発想につながっていきます。

一方で10年10万kmを越えたところでやはり、ボディのやれは気になっています。もともと(5万kmくらいのころ)ビシっと高剛性な感じではありませんでしたが、全体的にやや鷹揚な動きが伝わってくるようになりました。もしかするとバッテリーが弱っているのか、スライドドアの動作が時折り不安定になるのも、ちょっと気になる変化です。

もっともエンジンに関しては変わらず好調で、足腰もまだまだしっかり、変わらず長距離走を楽しんでいます。初期型オデッセイは中古車市場でも価格がこなれているので、ミニバンというより「たくさんの荷物=好きなもの」と新しい挑戦を楽しむための「ちょっとおしゃれな道具」として、割り切って使い倒すのも良さそうです。

思えば自動車にとって「10年10万km」は、ちょっとした節目。今回ご紹介したオデッセイも【はじめます②】で採り上げたマツダ デミオも、人間で言う還暦とまでは言わないまでも「不惑」ぐらいに年月を経た感覚に近そう。つまりは「まだまだこれから頑張れる!」ということですね。

次回、【「ちょいふるジョイフル」はじめます④】ではもう少し具体的に、「ちょいふる」の選び方についてご紹介。さまざまなメーカーのいろいろな事故車を中心に、おおよそ500台の中古車を検証してきた「専門家」の経験を通して、いわゆる「査定」とはまた違った視点でのクルマ選びを考えてみたいと思います。

画像3: 10年前は「不思議」に思った定番ミニバンに乗り続けたら、すっかりお気に入りになってしまった【旧車系新企画「ちょいふるジョイフル」はじめます③スタッフブログ特別編】

SPORT HYBRID i-MMDという選択肢

まだ10年は経っていないけれど、2016年2月の一部改良時に、2L DOHC VTECユニットを2モーターでアシストするホンダ独自のハイブリッドシステム「i-MMD」が搭載された。最新の「e:HEV」につながるテクノロジーは、なかなかにスポーティな走りを楽しませてくれるとともに、JC08モードで26.0km/Lを達成している。「ちょいふる」になれば、コスパが高そう。

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