2025年1月10日から12日の3日間に渡り開催されている「東京オートサロン2025」。BMWジャパンが日本で初公開を果たしたBMW M5 Mパフォーマンス・パーツ装着車は、どのような仕上がりだったのでしょうか。
革命的な変化を遂げた新型M5
BMW M5といえば、言わずと知れたハイパワーセダンのパイオニア的存在です。1985年に登場した初代M5(日本では1987年)から間もなく40年を迎えるM5ヒストリーにおいて、2024年9月に登場した新型M5は、まさに「革命的」な変化を遂げました。
新型M5の大きなトピックは、パワートレーンの進化です。4.4L V8ツインターボのエンジンに、8速AT内に組み込まれた駆動用モーターと22.1kWhの大容量バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム「Mハイブリッドシステム」を搭載しています。
これによりシステム全体では最高出力727ps、最大トルク1000Nmという驚異的なパワーを実現しており、0→100km/h加速では3.5秒を誇る高性能ぶりを発揮します。一方でプラグインハイブリッドならではの魅力として、約70kmのゼロ・エミッション走行を可能にしている点は、まさに現代的なハイパワーモデルといえます。
驚くべきことに、この新型M5の価格は先代モデルから据え置きとなる1998万円。さらに2024年12月に追加発表されたワゴンボディの「M5ツーリング」もまた、同価格の1998万円で提供されます。こうした戦略的な価格設定は新型M5の大きな魅力のひとつでしょう。