新車がきれいなのはある意味当たりまえですが、年式の古いクルマのインテリアがピカピカだったりすると、なんだか萌えます。年齢はまずお肌に現れるといいますが、車齢はまず内装の雰囲気に現れるようです。だから中古車は、乗り込んだ時の第一印象が大切。今回は実際の中古車を500台以上、いろいろ調べてきた目線で「ちょいふる」なクルマと過ごす「ジョイフル」が安心して楽しめるポイントのひとつを、ご紹介しましょう。

10年10万kmを越えて、際立ってくる「個性」がある

「中古車」は、クルマという資源の有効活用。リサイクルという視点で言えば、立派なエコ活と言えるでしょう。なにしろ今の時代、クルマに限らずリサイクルは「節約」しながら環境保全に協力できる、魅力的なライフスタイルなのですから。

画像: 記念すべき99999kmとなった愛車のオデッセイ。ほどなく10万kmを越えて、もうすぐ11万kmが見えています。そこかしこはお疲れですが、エンジンは未だ絶好調です。便利だしらくちんなので、重課までは少なくとも乗る予定。

記念すべき99999kmとなった愛車のオデッセイ。ほどなく10万kmを越えて、もうすぐ11万kmが見えています。そこかしこはお疲れですが、エンジンは未だ絶好調です。便利だしらくちんなので、重課までは少なくとも乗る予定。

こと自動車税などに関して、欧米に比べると日本で古いクルマに乗るのは税金面などでデメリットがあることは確か。ですが、10年10万kmくらいの「ちょいふる」カーたちはまだまだ元気いっぱいです。

実際に大手中古車販売店で話を聞くと、いわゆる「売れ筋」のミニバンなどは高年式のタマが不足気味なのだとか。おかげで最近は10年10万kmくらいのモデルの人気が高まり、人気車種に至ってはそれ以前の低年式車の流通まで増えつつあるのだそうです。

画像: トヨタの売れ筋ミニバン、ノア/ヴォクシーが第二世代にフルモデルチェンジを果たしたのは、2007年のこと(写真は2008年のマイナーチェンジ版)。高年式モデルは未だに、かなりいいお値段で取引されているようだ。

トヨタの売れ筋ミニバン、ノア/ヴォクシーが第二世代にフルモデルチェンジを果たしたのは、2007年のこと(写真は2008年のマイナーチェンジ版)。高年式モデルは未だに、かなりいいお値段で取引されているようだ。

私自身は、一年半ほど前から中古車として市場に流通する前の車両について事故履歴データの収集をお手伝いする活動を続けてくる中で、中古車と付き合う面白さを実感してきました。現場で車両をチェックし続けていると同じ車種、近い年式、似たような走行距離でも乗られ方によって、コンディションがかなり違っていることに驚かされます。

ことさら10年10万kmをメルクマールとする「ちょいふる」なクルマたちの場合は、そのあたりが、たとえばインテリアの空気感の違いになって感じられるのが不思議かつ面白いところ。あくまで印象、されど印象・・・ですが実際の「ちょいふる」選びでも意外に、そんな最初に感じる空気感=「第一印象」を、大切にした方がいいような気がするのです。

今回はそんな活動を通して感じた「中古車選びを、せっかくなんだから楽しまなくちゃ」というご提案です。いわゆる「査定」に関しては鑑定士とか査定士などの資格をお持ちのプロにお任せして、気になる個体に出会った時に普通に気軽にチェックできるんじゃないかな…と思えるポイントをいくつかご紹介したいと思います。

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