たとえばレクサスLS、クラウンは「若々しさ」がひと味違う
第4世代のLS(USF40系)などは初出が2006年のかなり「ふるふる」に近いレベルですが、ほぼ20年経っても室内のクオリティ感は半端なし。デジタライズもほどよい感じなので、昭和世代のクルマ好きならかえって落ち着けること請け合いです。
同じくトヨタ系となりますが、ゼロクラウンことS18系(2003~2008年)や続く13代目S20系(2008~2012年)の「若作り」(いい意味で)にも感心します。(タイトル画像のとおり)ウッドやレザーの使い方がちょっと派手めに演出されているのも、「若さ」をキープできるポイントなのかもしれません。
それにしてもこの時代のサルーンは、なんだか作りが根本的に贅沢だったような気がします。先進安全装備こそまだまだですが、当時は文句なくブランドを代表するフラッグシップであり、だからこそ妥協なきレベルまで作りこまれていたのでしょう。
ある意味、コンディションが均一化された新車とは違うクルマごとの「個性」と言ったら言い過ぎ?ですが、過ごしてきた時間でまた違う個性が育まれた「ちょいふる」の楽しさを、妙な我慢なしでじっくり楽しめそうなのが、この頃のプレミアムサルーンたちではないでしょうか。
考えてみれば、リサイクルショップでためつすがめつお気に入りを探す時も同じですよね。自分好みの「お宝」を見つけたときの喜びは、ひとしおです。中古車も同じ。極上の「お宝」を見つけたいなら、やっぱり展示場などで実車に乗り込んでみることをお勧めします。
もっとも、今どきはオンラインでのクルマ選びが普通になっていることもまた事実。ですから、第一印象に頼ることもなかなか難しいのですが・・・次回、【「ちょいふるジョイフル」はじめます⑤】では、実車を見るのは最後の最後になるかもしれないネット経由での「ちょいふる」の選び方について、少し考えてみたことをご紹介したいと思います。
ちょいとオススメちょいふるジョイフル 「 レクサス LS」
2006年にレクサスのフラッグシップとして誕生したLS。「ちょいふる」ターゲットは、6年目に入って2012年にビッグマイナーチェンジを受けた頃のモデルでしょう。当時の「レクサス顔」もなかなかに精悍です。ちなみにインテリアでは、12.3インチの大型カラーディスプレイとリモートタッチを中心とした新デザインに一新されています。写真の「600h Fスポーツ」に搭載されるパワートレーンは5L V8+モーターで、最高出力はエンジン394ps+モーター224ps、最大トルクが520Nm+300Nmを発生。歩行者も検知する衝突回避ブレーキや単眼カメラとハイビームを組み合わせた遮光システム付きヘッドランプなど、今でも十分通用する安全装備が充実しています。ちなみに当時の発売価格は1230万円→距離によっては200万円を切る中古車価格。・・・コスパ高し!重課は気になるけど、今しか乗れないかも!!
ちょいとオススメちょいふるジョイフル 「トヨタ クラウン(13代目)」
2008年2月、13代目にフルモデルチェンジされた13代目は初出がほぼ16年落ちとやや「ふるふる」よりの「ちょいふる」。「感動性能を追求した」ゼロクラウン(12代目)の正統進化形ということで、アスリートのトップグレードに搭載される3.5L V6DOHC「2GR-FSE型」ユニットは、315psの最高出力と377Nmの最大トルクを発揮していました。その加速力は、フルアクセルのシーンでは、まさに一級スポーツカーばりの絶対加速力を発生したといいます。同時に6速ATとのマッチングが抜群で、ダイレクトでありながらタコメーターの針の動きを追っていなければ気づかないほどの滑らかな変速感も実現しています。同時に濃厚な接地感と豊かなインフォメーション、フラットなボディコントロール性など、ドライバビリティも一足飛びで進化。まさに「日本ベスト」の底力を見せつけてくれました。3か月遅れで追加されたハイブリッド(3.5L V6+モーター)のJC08モード燃費は14.0km/Lでした。ハイブリッドの当時の価格は619万円→比較的距離の短い個体でも100万円、切ってます・・・コスパ、高し!やっぱり重課は気になるけど!!