WRCやニュルブルクリンク24時間レースなどモータースポーツ参戦で培ってきた技術や知見を投入してコンプリートカー「Sシリーズ」はどのように進化してきたのか。今回の特集では2004年に登場した「S203」から、インプレッサ/WRXをベースとした「Sシリーズ」を中心に振り返ってみよう。第5回は、2015年に発表された「S207」を紹介する。

S207:2015年発表(400台限定 車両価格:599万4000円)

S206登場から4年を経て、インプレッサから独立して新たなスポーツセダンとして初代スバルWRX(WRX STIとしては4代目)をベースとして、スタイルを一新して誕生した。

そのコンセプトは、「究極のロードゴーイング」から一歩進めて、誰がどこで乗ってもスムーズに気持ちよく運転できる「愉しさで世界ナンバー1のクルマ」。

エンジンは専用チューニングすることで、最高出力328psを発揮。足回りは、11:1のクイックなステアリングギア比、フレキシブルタワーバーはじめSTI独自のパーツ類に加え、フロントに国内メーカー初採用となる可変減衰力サスペンションDampMaticⅡとフロント+リヤのアクティブトルクベクタリングの効果により強靭でしなやかな乗り味とシャープなコーナリングを実現した。

またブレンボ製フロント6ポット、リア4ポットのモノブロック対向ブレーキキャリパー+ドリルドローター(フロントは2ピースタイプ)、専用設計の255/35R19タイヤ、専用大型フロントスポイラーの採用によって、走行性能も向上していた。

高回転型のパワフルなエンジンは刺激的で、俊敏な加速を見せる上に、荒れた路面でも足の動きがよく、ドイツプレミアムに匹敵する乗り味を手に入れていた。

また、WRX STIが参戦するニュルブルクリンク24時間レースを想起させるモデルとして、専用ドライカーボン製リアスポイラーや2015年ニュルブルクリンク24時間レースクラス優勝記念オーナメントを採用した、「NBR CHALLENGE PACKAGE」(限定200台)も登場している。

画像: 「究極のロードゴーイング」から一歩進めて、誰がどこで乗ってもスムーズに気持ちよく運転できる「愉しさで世界ナンバー1のクルマ」を目指して開発された「S207」。リアバンパーエアアウトレットなど、エクステリアからも走りへの期待感、所有する喜びを感じることができる。

「究極のロードゴーイング」から一歩進めて、誰がどこで乗ってもスムーズに気持ちよく運転できる「愉しさで世界ナンバー1のクルマ」を目指して開発された「S207」。リアバンパーエアアウトレットなど、エクステリアからも走りへの期待感、所有する喜びを感じることができる。

画像: インテリアには専用STI製「RECAROバケットタイプフロントシート」や専用スポーツメーターを採用。

インテリアには専用STI製「RECAROバケットタイプフロントシート」や専用スポーツメーターを採用。

STI S207 主要諸元

●全長×全幅×全高:4635×1795×1470mm
●ホイールベース:2625mm
●重量:1510kg
●エンジン型式・種類:EJ20・対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:328ps/7200rpm
●最大トルク:44.0kgm/3200-4800rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●トランスミッション:6速MT
●サスペンション前/後:ストラット/ダブルウイッシュボーン
●ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
●タイヤサイズ:255/35ZR19
●車両価格:599万4000円(2015年当時)

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