2025年1月24日、アウディ AGはオーストリアのキッツビュールで開催されるアルペンスキー ワールドカップの会場において、新開発のプロトタイプ「Q6 eトロン オフロードコンセプト」を発表した。
新設計のポータルアクスル採用で45度の急傾斜を上る!
従来のポータルアクスルでは、車輪のトルクを20〜30%増加させることができたが、アウディの新設計ポータルアクスルでは50%増加させることができる。これにより、車両の最高速度は175km/h(108mph)まで低下する(それでもオフローダーとして十分だ)が、45度までの急勾配を登ることができるのだ。
アウディは「どうすれば感情移入しやすい電気自動車を作ることができるか?」を考えた。その問いから生まれたこのクルマは、ゼロから開発された4つのポータルアクスルを採用し、前後アクスルのホイールハブ アッセンブリーに組み込まれている。そのため、サスペンションリンクの一部を変更する必要があった。
このポータルアクスルによって、4輪に伝わるトルク(10秒ピーク)は10秒間のピークで13400Nm!に増大し、合計で4400Nmも増加した。これこそが、オンロードでもオフロードでも、「技術の歓び」を体感する方法といえるだろう。
このコンセプトカーのベースとなったQ6 eトロンは、プレミアム プラットフォーム エレクトリック(PPE)で製造された初の市販モデルだ。このクルマは、電動化による技術革新の新たな基準点を作り上げた。アウディ Q6シリーズは、走行性能や充電性能に優れているだけでなく、航続距離と効率においても、新たな基準を打ち立ててたのだ。