2025年2月3日(現地時間)、アウディAGはモデル名の命名規則を世界標準化してユーザーにわかりやすく統一化すると発表した。これにより、ボディサイズとポジショニングが明確に示されることになるというが、新たな「命名ルール」が浸透するまでは、それなりに時間がかかるかもしれない。

「新型A6」発表を前に、各国の市場で名称変更問題で波乱?

従来は電気自動車と内燃エンジン搭載モデルを番号で区別していくとしていたが、混乱があったため取りやめることになった。

画像: 2025年3月4日に発表される予定の新型「A6」。命名規則変更で、無事「A6」を名乗ることになった。

2025年3月4日に発表される予定の新型「A6」。命名規則変更で、無事「A6」を名乗ることになった。

「新法則」は、3月4日にワールプレミアされる内燃エンジンを搭載したアウディ A6から適用され、今後順次この命名方法に改められる。たとえば「新型A4」は、電気自動車は「A4」、内燃エンジンは「A5」になるとアナウンスされてきたが、日本導入に際してどうなるのだろうか。

新しい命名規則では、低床モデルか高床モデルを示すアルファベット(現在はAとQ)と、ボディサイズと位置付けを示す数字(現在は1から8)を組み合わせた1 つ以上のアルファベットと数字で構成されることになる。モデル番号の偶数と奇数で、電気自動車と内燃エンジン搭載モデルを区別していた従来の区別は適用されなくなる。

ボディサイズとポジショニングによる新しい命名規則により、数字で電気自動車と内燃エンジン搭載モデルを区別することはなく、ポートフォリオ内で必要な区別は、ボディスタイル(例:アバント、セダン、スポーツバック)と、すでに確立されているパワートレーンコード(例:e-tron、TFSI e、TFSI、TDI、RS、S)を使用して行われる。

新しい命名規則は「新型A6」より適用開始

この新しい命名規則は3月4日に発表される「新型A6」から適用される。従来の規則では内燃エンジンを搭載するモデルであれば「A7」となるはずだったが、伝統的な「A6」の名称が継承されることなる。電気自動車と内燃エンジン搭載モデルは、ボディスタイルとパワートレーンコードにより、たとえば「A6 セダン e-tron」「A6 アバント TFSI」といった形で区別される。

画像: 新型A6に先んじて、2024年12月に欧州で発表された 電気自動車「A6 アバント e-tron」(タイトル写真も同じ)。内燃エンジンを搭載した新型「A6」は2025年3月4日に発表される。

新型A6に先んじて、2024年12月に欧州で発表された 電気自動車「A6 アバント e-tron」(タイトル写真も同じ)。内燃エンジンを搭載した新型「A6」は2025年3月4日に発表される。

すでに販売されているモデルに関して、とりあえず名前の変更はなく、順次モデルチェンジのタイミングなどで適用される。

アウディAG のマルコ・シューベルトマーケティング担当取締役は「この決定は市場からの要望や海外ディーラーからのフィードバックに基づくもので、世界中のすべてのお客様に当社のポートフォリオを直感的に把握していただくことになりました。ひと目でサイズと位置付けがわかるようなモデル名となります」と語っている。

この新しい命名規則の下で、TT、R8の後継モデルの名称がどうなるのか、興味深いところだ。ちなみに、Sモデルは従来どおり、「S6 スポーツバック e-tron」といったネーミングとなるようだ。

This article is a sponsored article by
''.