2025年2月20日、スズキは2025〜2030年度の新中期経営計画を発表。発表会場では最新の技術展示も行われ、同社初のBEVの量産モデル「eビターラ(VITARA)」が日本初公開された。

2030年度までに日本で6モデルのBEVを投入

画像: 2025〜2030年度の新中期経営計画を発表する、スズキの鈴木俊宏 代表取締役社長。

2025〜2030年度の新中期経営計画を発表する、スズキの鈴木俊宏 代表取締役社長。

2021〜2025年度の元中期経営計画では、売上高/営業利益率/ROE(自己資本利益率)とも目標を前倒しで達成したスズキ。そこで新中期経営計画は1年前倒しの2025〜2030年度で発表された。「By Your Side(あなたに寄り添って)」をコーポレートスローガンに、チームスズキは「生活に密着したインフラモビリティ」を目指す。

2030年代前半に営業利益率10.0%以上、ROE15.0%以上の実現を目指し、2030年度の売上収益8兆円、営業利益8000億円(営業利益率10.0%)、ROE13.0%の達成を目指して事業目標や財務目標を設定する。

ここでは四輪部門に関して紹介しておこう。2031年3月期の販売目標台数は420万台(2024年3月期は316万台)、営業利益目標は7000億円(同3982億円)。2030年度までにBEVを日本では6モデル、インドと欧州では4モデルを展開する。

日本はスズキにとっては成長市場であり、登録車を伸ばして収益を高め、インドに次ぐ安定的な収益の柱としていく。インドではSUVやMPVの商品力やラインナップを強化し、シェア50%と年400万台の生産体制を目指す。欧州や中東・アフリカ、アジア、中南米・大洋州などでも地域に応じた事業拡大を図るが、米国と中国には再参入しないという。

そして、グローバルで2050年にはカーボンニュートラルを目指していく。

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