
コンパクトな新開発電気駆動モーターで前輪を駆動
コンセプトカー「ID. EVERY1」は前輪駆動の新しいモジュラー電動駆動プラットフォーム(MEB)をもとに開発が進められるスモールカー。全長はup!(3600 mm)より大きく、ポロ(4074mm)よりも小さい3880mm。それでいて、車内には4人乗りのスペースがあり、ラゲッジコンパートメントは305Lを確保する。

フォルクスワーゲンのEVラインナップにおけるエントリーモデルとして公開されたコンセプト「ID. EVERY1(ID. エブリワン)」。「電気自動車のup!」という位置づけで価格も手頃な2万ユーロを想定。
優れた空間効率の秘密は、コンパクトな新開発電気駆動モーターを車両前部に置き前輪を駆動することにあり、最高出力70kW(95ps)、最高速は130km/hに達し、航続距離は250km以上になる。
エクテリアは丸みを帯びた、親しみやすく、好感が持てるデザインで、up!に通じるものを感じさせる。まだコンセプトではあるが、基本的にこのままのデザインで市販されるのではないかと思われる。
インテリアは変形の2スポークステアリングとタブレット型のタッチスクリーンが配されたシンプルな造形だが、こちらはまだ変更される可能性がありそうだ。
計画では2027年に量産バージョンを発売する予定で、スタート価格は約2万ユーロとなる。「ID. EVERY1」はコンセプトカーの名前で、正式車名は「ID. 1」になるのではと言われている。「ID. EVERY1」は欧州で生産されるが、まだどの工場が担当するか決まっていない。
フォルクスワーゲンAGのトーマス・シェーファーCEOは、「ID. EVERY1は、量産セグメントで最も幅広いモデル選択を実現するという当社の取り組みにおける最後のパズルのピースです。その後、すべてのお客様に、適切な駆動システムを備えた適切な車を提供していきます。2027年までに9つの新しいモデル、その中には、手頃な価格のエントリーレベルの4つの完全電気自動車も含まれます」とコメントしている。

全長は3880mm。ボディサイズはフォルクスワーゲンのEVラインナップの中で最小だが、効率的なメカニズムの配置で無理なく4人が乗れる室内空間を実現。

シンプルなデザインが特徴の「ID. EVERY1」のインテリア。新しいソフトウェアアーキテクチャにより、将来にわたってアップグレードが可能になる。