モーターマガジン誌で好評連載の最新BEV長期レポート。2024年7月から10月まではアウディQ8 eトロン 55 クワトロ Sライン を2モデルテストした。前半2回はスポーツバックモデルをお届けする。

電費が細かく表示されるのはとてもありがたい

ディメンジョンは、フラッグシップに相応しい堂々たるもので全長4915mm、全幅1935mm、全高1620mm、ホイールベースは2930mmで車両重量は2600kgとなる。5mに近い全長や2m近い全幅は大きいという印象だが、最小回転半径は5.7mなので実際に運転すると大きさを過剰に意識することはない。

画像: ブラック基調のインテリアパッケージはラクジュアリー&スポーツ感を引き立てる。

ブラック基調のインテリアパッケージはラクジュアリー&スポーツ感を引き立てる。

これは日本導入前にミュンヘンで試乗した時に同じことを感じた。初対面の時はボディの大きさに圧倒されそうになったが、走り出すとそれがあまり気にならない。これはカメラやセンサー類が充実していることも要因だろう。

最高出力は300kW(408ps)、最大トルクは664Nmを発生、駆動用のバッテリーの総電力量は114kWh、前後に2基の電気モーターを搭載し四輪を駆動するクワトロシステムを採用する。一充電走行距離(WLTC値)は501kmだ。トランスミッションは1速固定式である。

画像: フロントフード下に用意されるスペースにはAC充電用の車載充電ケーブルを収納している。

フロントフード下に用意されるスペースにはAC充電用の車載充電ケーブルを収納している。

ところで電費の表示だが、eトロンGTでは0.5km/kWh刻みだったが、このQ8 eトロンでは0.1km/kWh刻みになっている。Q4 eトロンがどうだったか記憶が確かではないので今度試乗したときに確認してみたいが、いずれにしろ電費が細かく表示されるのはとてもありがたい。

テスト期間中は、季節的にゲリラ豪雨に遭遇することも多かった。そんなときは、クワトロであり、SUVであるメリットを大いに感じている。高速道路であれ一般道であれ、走行中の安心感がまるで違うのである。そのあたりの詳細はまた別の機会に報告したい。

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