2025年3月20日、三菱自動車工業(以下、三菱)はコンパクトSUV「エクスフォース」のハイブリッド車(以下、HEV)を新設定し、タイで世界初公開。同年3月24日から開催される第46回バンコク国際モーターショーに出展する。

日本導入に関してはアナウンスはないが・・・

画像: 1.6L DOHC MIVECエンジンと高出力のモーターと駆動用バッテリーを組み合わせたハイブリッドシステム。

1.6L DOHC MIVECエンジンと高出力のモーターと駆動用バッテリーを組み合わせたハイブリッドシステム。

ハイブリッドシステムは、エクスパンダーのHEVから進化させている。伝達効率を向上させた新開発のトランスアクスルおよび高速領域においてモーターをドライブシャフトから切り離すモーターディスコネクト機構を新規に追加することで、エネルギーロスを大幅に低減。クラストップレベルの燃費となる約24.4km/L(NEDCモード)を実現する。

ハイブリッド走行では2速ギアシステムを採用し、高速走行時の静粛性と登坂時の加速性を両立した。さらにモーター、ジェネレーター、トランスミッションを一体化することで、高周波ノイズを大幅に低減。これらによりEVらしいシームレスな走行フィーリングを実現した。

ハイブリッドのシステムは、エクスパンダーのHEVで初搭載されたHEV専用の1.6L DOHC MIVECエンジンをより高出力化し、これに高出力(85kW)のモーターとハイブリッド専用に開発した高性能な駆動用バッテリーで構成される。

駆動方式はFWDだ。EV走行のための「EVプライオリティ」「チャージ」と、「ノーマル」「ターマック」「グラベル」「マッド」「ウエット」と、走行状況や天候・路面によって最適な走りを実現する7つのドライブモードも設定する。

画像: 前席では肩口のゆとりなどクラストップレベルの座席空間を確保し、快適性を高めている。

前席では肩口のゆとりなどクラストップレベルの座席空間を確保し、快適性を高めている。

コンパクトなサイズながらクラストップレベルの広々とした室内空間を誇り、ヤマハと共同開発したオーディオシステムや12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオ、アセアンの安全基準に対応した先進運転支援機能など、安全&快適装備も充実している。

このエクスフォースHEVのスペックは発表されていないが、既に発売されているエンジン車とサイズ(全長4390×全幅1810×全高1660mm、ホイールベース2650mm)はほぼ同じと思われる。日本の街中でも扱いやすい、手ごろなサイズだ。

三菱の加藤隆雄社長は「今後は他市場への展開も検討しています」とコメントしているが、この「他市場」には日本も含まれるだろうか。ライバルひしめく日本のコンパクトSUV市場だが、RVRがフェードアウトした三菱としては、エクスフォースの、しかもHEVの導入が望まれるところ。三菱の英断に期待しよう。

画像: LEDデイタイムランニングランプとLEDテールランプは、ともにT字型に発光する。

LEDデイタイムランニングランプとLEDテールランプは、ともにT字型に発光する。

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