2025年3月20日(現地時間)、ルノーは最新型6代目となるエスパスの2025年欧州仕様を発表した。フロントとリアのデザインが一新され、新しいライト シグネチャーとボディカラーにより、その個性と存在感がより強められている。
ミニバン的ルックスからクロスオーバーテイストのシルエットへと変化
初代のエスパスはマルチパーパスビークル(MPV)の先駆けとして1983 年に登場。モノシルエットを特徴とする斬新なスタイリングはファミリーカーの未来像を予感させるもので、それ以来、5代にわたって進化してきた。

2025年モデルとして登場した最新型6代目エスパス。アダプティブ LED ビジョンテクノロジーが備わった新しい台形テーパー ヘッドライトは、オプションでマトリックス LED ビジョン テクノロジーも用意される。
ところが、2023年3月にワールドプレミアされた新型は、モノフォルムではなく明確なフロントノーズを備えるクロスオーバー的デザインとなったことから、「あのエスパスが、MPVからSUVへ変身か」と大きな話題になった。
たしかにそのスタイリングは、ミニバン的ルックスからややクロスオーバーテイストが加わったシルエットへと変化しているが、それは時代が要求するSUV的逞しさやエレガンスを加味したことによる進化でもある。
5シートまたは 7シートの室内空間は広大で、22cmもスライドする2列目シートとクラス最大の積載容量を備えており、ピープルムーバーとしてのDNAはしっかり受け継がれていると言っていいだろう。
パワートレーンは 1.2L 直3ガソリンターボエンジン(130ps)と2つの電気モーターを組み合わせて200psを発生するE-TECHフルハイブリッドを搭載。燃費は 4.8L/100 km(約20.87km/L)、CO2 排出量は108g/km で、充電なしで最大1100km走行できる。セカンダリーモーター (25ps、50Nm) は HSG 高電圧スターター ジェネレーターとして、内燃エンジンを始動しギア チェンジをコントロールする。
また、より安全かつダイナミックなドライビングを楽しむために「4Control Advanced (4輪操舵システム)」や 独自の運転モード制御「マルチセンス」、32種類もおよぶ新世代運転支援能を搭載している。