2025年4月6日、F1世界選手権第3戦日本GPが三重県の鈴鹿サーキットで開催され、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリが2位、3位となった。このグランプリからレッドブルに移籍し注目を集めた角田裕毅は、14番グリッドからスタートし入賞はならず、12位に終わった。

フェルスタッペン今季初勝利、マクラーレンの連勝をストップ

前日の予選で獲得したポールポジションのアドバンテージを最大限に活かし、フェルスタッペンが今季開幕2連勝中だったマクラーレンの2台を抑え切った。

画像: 迫るマクラーレン勢を抑えて、53周を逃げ切ったレッドブルのマックス・フェルスタッペン。順位こそ変わらなかったが、緊張感のある戦いだった。

迫るマクラーレン勢を抑えて、53周を逃げ切ったレッドブルのマックス・フェルスタッペン。順位こそ変わらなかったが、緊張感のある戦いだった。

最大の注目点だったスタートでは、フェルスタッペンが無難に首位をキープ。これをノリスとピアストリのマクラーレン勢が追い、3台による、つかず離れずの争いが序盤から展開された。

昨年後半からの流れなら、スティント中盤にかけてマクラーレン勢がレッドブルとの差を詰めてこれをかわしていく展開だが、今回のフェルスタッペンはひと味違った。

前走車に接近すればするほど乱気流に悩まされて必要なダウンフォースを失ってしまうという抜きにくいコース特性を活かし、終始ノリスとの差をDRS圏外の1.4~2秒差キープ。唯一のタイヤ交換では、3番手ピアストリを先にピットに呼び込むというマクラーレンの戦略にも動ぜず、全力でインラップを回ってアンダーカットを許さないままコースに復帰する。

この際のピットアウト時に、同じタイミングでタイヤ交換したノリスに並びかけられそうになったのがフェルスタッペンにとっては唯一のピンチらしいピンチで、ハードタイヤでの第2スティントではやはり見事なペースコントロールでフィニッシュまで走り切った。

レース後のマクラーレン勢は「昨日の予選(で前に行けなかったの)がすべて」(ピアストリ)、「今回は抜くために特別なものがなかった」(ノリス)と完敗を認め、勝者フェルスタッペンは「週末の走り出しはタフだったけど、車がどんどん良くなった。最後まで上手くタイヤマネージメントできた」と笑顔。レッドブル+ホンダとして最後の鈴鹿で勝てたことに関しては「最後の数周は絶対に前にいなきゃいけないと思っていた」と感慨深げだった。

この勝利でフェルスタッペンはドライバーズ選手権ポイントリーダーのノリスとの差を1点に縮めている。

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