ダンロップ(住友ゴム)は2024年10月1日、ゴムの特性を変えることができる新技術「アクティブトレッド」を搭載した次世代オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」を発売。早速このタイヤを装着したカメラマンが、半年経過した使用感を2回に渡ってレポートする。後編はいよいよスノー&アイス路面の登場。

雪解け水が混じる滑りやすいコンディション

せっかくシンクロウェザーを装着しているのだが、今シーズンは降雪地へ撮影に行く機会に恵まれず1月、2月と季節は過ぎてしまった。もちろん低温下で接地面の柔らかさを確保するアクティブトレッド「温度スイッチ」が有効なのだが、同時に低気温の空気圧低下による乗り心地のソフト化もあるので、ドライ路面ではっきりとその効果を感じ取りずらいのも事実。

3月も半ばに入り、ようやく時間を作ることができたので長野、白馬方面へとスノードライブへ向かった。白馬に到着したのは昼過ぎ、すっかり晴れて気温は5度以上になっていた。幹線道路は除雪されて路面に雪は全くないが、脇道に入れば溶けかけたシャーベット状の積雪路が見つかる。

この状態が一番滑るんだよな、と思いながらソロソロと進んでみるが、車は全く滑る気配も見せない。スピードを少し上げてみても問題なくグリップしている。ブレーキを強く踏むと、制動距離の違いから雪道だと再認識するのだが、総じてスタッドレスタイヤと全く変わらない、いやそれ以上かもと思わせる走破力だ。

画像: アクティブトレッドの本性発揮。シャーベット状の雪面を難なく走り抜ける。

アクティブトレッドの本性発揮。シャーベット状の雪面を難なく走り抜ける。

スタッドレスタイヤを履いた地元のクルマに遭遇しても、そのペースに十分ついていける。まるで雪道運転が上手くなったのかと錯覚してしまう。雪を噛んでは掃き出し、水には喰らいつく、アクティブトレッドの「温度スイッチ」「水スイッチ」両方が入った無双状態とでもいうべきか、とにかく安心して走れるのだ。

こんなに走れるのなら、もっと積雪のある状態で色々試してみたい、さらに新雪にも乗り込んでみたい、とウロウロ探してみるが、キレイに除雪されているか、積雪で通行止めになっているかのどちらか。あと半月早く行動していればと悔やまれた。

画像: ブロックが柔らかいので、掻き込んだ雪を即座に排出し、トレッド面の目詰まりを発生させない。

ブロックが柔らかいので、掻き込んだ雪を即座に排出し、トレッド面の目詰まりを発生させない。

This article is a sponsored article by
''.