よりソフトなコンパウンドの設定で、レースはエキサイティングに?
昨年のサウジアラビアGPは3月9日に第2戦として行われ、決勝レースは気温25度、路面温度29度というコンディションで夜20時にスタート。
前日の予選で2位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に0.3秒以上の大差をつけて2戦連続のポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、スタートからターン1までの攻防を制すると、その後は“いつも通り”のペースで瞬く間にDRS圏外へと後続を突き離し、そのまま他のドライバーを寄せ付けることなく開幕2連勝へと駆け抜けた。
チームメイトのセルジオ・ペレスも2位に入り、レッドブルが2戦連続の1-2フィニッシュを達成。昨年のシーズン序盤はレッドブルが圧倒的な速さを見せつけていた。

昨年2024年のサウジアラビアGP。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はポールポジションから他を寄せ付けず圧勝した。

昨年2024年のサウジアラビアGPのタイヤ戦略。ほとんどのドライバーはC3(ミディアム)でスタートし、2スティント目にC2(ハード)に切り替えた。
【参考】2024年F1第2戦サウジアラビアGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)50周
2位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+13.643s
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+18.639s
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+32.007s
5位 14 F.アロンソ(アストンマーティン) +35.759s
6位 63 G.ラッセル(メルセデス)+39.936s
7位 38 O.ベアマン(フェラーリ)+42.679s
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+45.708s
9位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+47.391s
10位 27 N.ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)+76.996s
────────────
15位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)+1L
16位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT) +1L
ファステストラップ 16 C.ルクレール(フェラーリ)
タイヤを供給するピレリは、サウジアラビアGP開幕にあたって次のように分析している。
「バーレーンのサヒールサーキットからジェッダ市街地コースまでの距離はわずか1260kmですが、2つのトラックの性格は大きく異なります。 ブレーキングとトラクションが重要な摩耗性の高いアスファルトトラックから、滑りやすく高速な市街地コースへと大きく変化します。タイヤは開幕4戦とは異なり、ハード=C3 、ミディアム=C4、ソフト=C5 の、よりソフトなコンパウンドを供給します。レース戦略の選択肢が増え、よりエキサイティングで予測の難しいレースになるでしょう。市街地コースであるため、事故のリスクが非常に高く、セーフティカーが導入されたり、レースが赤旗中断される可能性もありますが、オーバーテイクはかなりトリッキーで、1ストップレースが想定されます。昨年もボッタスだけが2ストップを選択し、他のドライバーは全員1ストップを選択しました」

サウジアラビアGP開幕を前に、ピレリが公開した分析データ。
F1第5戦サウジアラビアGPは4月18日金曜日16時30分(日本時間22時30分)からのフリー走行1回目で開幕、予選は4月19日土曜日20時(日本時間19日2時)、決勝は4月20日日曜日20時(日本時間20日2時)に開始される。
2025年F1第5戦サウジアラビアGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:4月18日16時30分〜17時30分(日本時間22時30分〜23時30分)
フリー走行2回目:4月18日20時〜21時(日本時間19日02時〜03時)
フリー走行3回目:4月19日16時30分〜17時30分(日本時間22時30分〜23時30分)
予選:4月19日20時〜21時(日本時間20日02時〜03時)
決勝(50周):4月20日20時〜(日本時間21日02時〜)