角田は予選8番手からスタートも1周目の攻防で接触
a角田裕毅(レッドブル)のサウジアラビアGPは残念な結果に終わった。スタートのターン1でのピアストリとフェルスタッペンの攻防の直後、ターン4でアウト側から仕掛けてきたピエール・ガスリー(アルピーヌ)と接触し、2台はウォールにクラッシュ。ガスリーはその場でマシンを降り、角田はなんとかピットまで戻るものの、ここでレースを終えることになった。
角田はレース後「アクシデント前は完全にコントロールできていましたが、このコースで最もタイトなコーナーで起きたので、逃げ場がありませんでした。アクシデントを避けるために最善を尽くしましたが、残念ながらリアウイングにダメージを受けてしまい、安全にレースを続けることができませんでした。レース序盤でこのようなことが起こってしまったのは残念です。この週末のポジティブな点は、再びQ3に進出し8番グリッドを獲得できたことで、前進できたと感じています。自信もどんどん深まっています」と、今季初のリタイアにも手応えを感じていた。

予選8番手に喰い込んだものの、決勝では0周リタイアとなった角田裕毅(レッドブル)。
タイヤを供給するピレリはサウジアラビアGPの結果を「路面温度が予想よりも7度ほど高かったにもかかわらず、ピットストップ回数とタイミングは、レース前の予想通りでした。最初のスティントで16台がミディアムタイヤを使用しました。上位チームの中で異なる戦略を試したのは、ミディアムタイヤでの最初のスティントを可能な限り(29周)長く走ったルクレールと、ハードタイヤでスタートし34周目にピットインしたノリスのみでした。チームの実力が拮抗していることを考えると、このレース展開は当然の結果と言えるでしょう」と分析している。

サウジアラビアGPのタイヤ戦略。タイヤ交換のタイミングとコンパウンド選択でいくつかのトライがあったが、オーソドックスな1ストップが勝利戦略となった。
次戦第6戦マイアミGPは1週のインターバルを置いて、5月2日、アメリカ・フロリダ州マイアミガーデンズのマイアミ・インンターナショナルオートドロームで開幕、決勝は5月4日に開催される。(文:新村いつき)
2025年F1第5戦サウジアラビアGPリザルト
2025年F1第5戦サウジアラビアGP決勝 結果
1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)50周
2位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+2.843s
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ))+8.104s
4位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+9.196s
5位 63 G.ラッセル(メルセデス)+27.236s
6位 12 K.アントネリ(メルセデス)+34.688s
7位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+39.073s
8位 55 C.サインツ(ウイリアムズ・メルセデス)+64.630s
9位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+66.515s
10位15 I.ハジャー(レーシングブルズ・ホンダRBPT) +67.091s
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リタイア 22 角田裕毅(レッドブル・ホンダRBPT)
ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)
2025年F1ドライバーズランキング(第5戦終了時)
1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン) 99
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)89
3位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)87
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)73
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)47
6位 12 K.アントネリ(メルセデス)38
7位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)31
8位23 A.アルボン(ウイリアムズ)20
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16位 22 角田裕毅(レーシングブルズ)5
2025年F1コンストラクターズランキング(第5戦終了時)
1位 マクラーレン 188
2位 メルセデス 111
3位 レッドブル 89
4位 フェラーリ 78
5位 ウイリアムズ 25
6位 ハース 20
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8位 レーシングブルズ 8