リラックスしながらシティ走行も楽しめる

あくまでSUVのスポーティさを演出するために、前後のスポイラーはハーフタイプを採用している。
この安定感あるルックスは、19インチのタイヤ&ホイールや、約20mmのローダウンもポイントだろう。ドッシリと構えたその塊感は、少し腰高なノーマルのテイストとは別モノだ。
そんなインパル エクストレイルに乗り込むと、すぐに、ローダウン化が効いていることが分かる。量的にはわずかなローダウンだが、乗り降りのしやすさに繋がっていると感じられた。ルックス重視かと思いきや、これは意外なメリットだ。
走り出してみると、シティユースでの安定感は確実に高まっている。日常の足として使うには、悪路重視の腰高なノーマルよりもしっくりくる。走りの安定感が高まっている。ロールを出さないようにとジワリと操ることが必要なノーマルとは違い、肩の力を抜きながらラクに走ることができる。乗り心地もそれほど硬くなっていないところも、うれしいポイントだ。
現在テスト中のスロットル&コンピュータ チューニングは、踏み始めからのレスポンスが高まっている印象で、力強くリニアに加速を重ねてくれるところが好印象。こもり音もなく爽快なサウンドを提供してくれるマフラーを装着していることもあり、思わず少しハイペースで走りたくなる感覚に襲われる。いつもの道も、これなら運転が楽しくなる。
このように見た目から走りまで、全域でオンロードマッチさせたインパル エクストレイル。その意外性は、かなり新鮮かつ魅力的だった。

235/50R19のBS デューラーH/PスポーツにレーシングAura SR-08(8J-19)というアルミホイールを装着。
日産 エクストレイル 20GT(ベース車両) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4635×1790×1700mm
●ホイールベース:2630mm
●車両重量:1690kg
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1995cc
●最高出力:127kW(173ps)/3750rpm
●最大トルク:360Nm(36.7kgm)/2000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:軽油・65L
●JC08モード燃費:13.8km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●当時の車両価格(税込):317万6250円