「アウトモビリ・ランボルギーニ」社が生み出してきた数々の名車のレガシーを残すため、2015年に誕生した「ポロストリコ」。その10周年を記念し、8回に分けて同部門の事績を追ってみることにする。その3回目は、「ミウラ」のフルレストアで最初の一歩を踏み出した「ポロストリコ」のお話だ。

初出展のクラシックカーコンクールでクラス最優秀賞を獲得

ランボルギーニの「ポロストリコ」に躍進の時が訪れた。設立から2年目の2016年に、フルレストアの熟練職人達が手塩にかけた「ミウラSV(車台番号4846)」が、いよいよ一般公開される運びとなった。

画像: ドイツで開催のヴィンテージカーの祭典「テクノ・クラシカ・エッセン」に出展された「ミウラ」。

ドイツで開催のヴィンテージカーの祭典「テクノ・クラシカ・エッセン」に出展された「ミウラ」。

ところは、米フロリダ州アメリア島で開催された「コンクール・デレガンス」の「サロン・プリヴェ」。しかも、珠玉のクラシックカーが競うこのコンクールで、クラス最優秀賞の栄冠を手にするという快挙を成し遂げたのだ。

確固たる評価を得た「ポロストリコ」は、次のフルレストアターゲットに「ミウラSV(車台番号5030)」を選んだ。

その作業は実に過酷で、歴史的資料に基づいたパーツの復元も含まれ、完成までの期間が20ヶ月・2000時間に及ぶ長期プロジェクトとなった。完成車は、ドイツで開催のヴィンテージカーの祭典「テクノ・クラシカ・エッセン」に出展された。

「ポロストリコ」は手を止めない。同年に、ランボルギーニのチーフエンジニアを務めたジャンパオロ・ダラーラ氏の80歳の誕生日を祝って、14ヶ月間・3000時間かけてフルレストアした「ミウラP400(車台番号3165)」をプレゼントしている。

いやはや頭が下がるばかりだが、次回は「350GT」も含め2018年以降のフルレストアシーンを追ってみることにする。⇨(Part4/8に続く)

画像: すでに無くなっているパーツの復元無くして、レストアは成し遂げられない。

すでに無くなっているパーツの復元無くして、レストアは成し遂げられない。

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