発足から4年あまりで世界から高評価を獲得。さらに高みを目指す
「ポロストリコ」初期のフルレストアのターゲットは、ランボルギーニ創成期に生産された「350GT(車台番号0121)」にも及ぶ。その作業も「ミウラ」同様に精緻を極め、ボディと内装に1150時間、機械・電気系統の点検に780時間が費やされている。

膨大な時間をかけ、生産当時そのままにフルレストアされた「350GT」。
2018年には、10ヵ月の作業を経た「ミウラP400 (車台番号3264)のフルレストアモデルの展示が、仏パリで開催されたヒストリックカーイベント「レトロモビル」の「ポロストリコ」ブースで行われた。
また、同年に英ロンドンで開催されたヒストリックカーコンクール「サロン・プリヴェ」では、「ミウラS(車台番号4836)」のフルレストアモデルが、クラス最優秀賞を獲得している。
2019年も記念すべき年となった。一分の隙もなくフルレストアされた「ミウラSV(車台番号3673)」が、「レトロモビル」の「ポロストリコ」ブースに展示されるとともに、その数ヶ月後には米カリフォルニア州で開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」でクラス最優秀賞を受賞している。

2019年にメリカ・カリフォルニア州で開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」でクラス最優秀賞を受賞した、「ミウラSV(車台番号3673)」のフルレストアモデル。
2019年には、映画『ミニミニ大作戦』の撮影に使われたという「ミウラP400(車台番号3586)」(カバー写真参照)の真贋鑑定も行なっている。数々の憶測を呼んだ1台であったが、「ポロストリコ」の歴史的資料のアーカイブや目撃証言などにより、本物であると認定している。
次々と実績を積みげる「ポロストリコ」だが、次回は衝突試験で破壊された1971年型「カウンタックLP500プロトタイプ」のフルレストアへの挑戦について紹介しよう。⇨(Part5/8に続く)