「アウトモビリ・ランボルギーニ」社が生み出してきた数々の名車のレガシーを残すため、2015年に誕生した「ポロストリコ」。その10周年を記念し、8回に分けて同部門の事績を追ってみることにする。その7回目は、フルレストアに欠かせないスペアパーツの製作・管理と、ブランドイメージアップのイベントへの「ポロストリコ」の取り組みに焦点を当てることにしよう。

モナコ大公も肩入れしたイベントプロジェクト

「ポロストリコ」はオリジナルスペアパーツの製作・管理にも注力している。プロジェクトの維持拡大に欠かせないからだ。

画像: ヒストリックカーの保存に欠かせない、スペアパーツのオリジナル製作・も大切な作業のひとつだ。

ヒストリックカーの保存に欠かせない、スペアパーツのオリジナル製作・も大切な作業のひとつだ。

当然、サプライヤーとの密な関係が重要なポイントとなるが、その中にはランボルギーニ創業期からの付き合いのところもある。

スキル強化への投資も抜かりない。「ポロストリコ」では、先進技術を積極的に投入し、オリジナルスペアパーツの製作・管理を行っており、フルレストア体制を確固たるものとしている。

このように、前回紹介した「真正性認定書」発行とともに、フルレストアをプロジェクトの2本柱とする「ポロストリコ」だが、ランボルギーニのブランド向上のため、イベントの開催も積極的に行っている。

まず紹介したいのが、「ミウラ」生誕50周年を記念した2016年のスペイン マドリードからローラ・デル・リオへのツアーと、モナコ大公アルベール2世の計らいのもと2018年に行われ、コンセプトカーの「マルツァル」が公道走行を行った「モナコ ヒストリック グランプリ」だ。

画像: モナコの行動を疾走するコンセプトカー「マルツァル」。2018年「モナコ ヒストリック グランプリ」の一シーンだ。

モナコの行動を疾走するコンセプトカー「マルツァル」。2018年「モナコ ヒストリック グランプリ」の一シーンだ。

他には、「エスパーダ」と「イスレロ」生誕50周年を祝うツアー(2018年)をはじめ、英ロンドンのロイヤル オートモービルクラブでの「エスパーダシリーズ3」(2018年)、伊トリエステ ポルトピーコロ開催の「ランボルギーニ&デザイン」コンコルソ デレガンツァ(2019年)、ワインで有名な伊フランチャコルタやヴァルポリチェッラなどを巡る「ランボルギーニ60周年記念ツアー」(2023年)などが挙げられる。

そして、創立10周年を迎える2025年には国際的記念イベントが繰り広げられる。そのことは、次の最終回で紹介していこう。⇨(Part7/8に続く)

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