フェルスタッペンが今季2勝目、マクラーレンを完封!!
大量リードを築いたフェルスタッペンだったが、46周目にメルセデスのキミ・アントネッリがストップ。今度はセーフティカーとなり、アドバンテージは帳消しになってしまう。それでもレッドブル陣営はつけていた大差を活かしてセーフティカー中に2度目のタイヤ交換を敢行、フェルスタッペンを首位のままコースに戻して万全を期した。

レッドブルのマックス・フェルスタッペンは通算65勝、イモラで4連勝という輝かしい記録を打ち立てた。レッドブル・レーシングにとって400戦目のグランプリで、フェルスタッペンはチーム史上100回目のファステストラップも記録した。
レースが再開されたのは54周目、フェルスタッペンの背後にはタイヤ履歴で16周も古いタイヤを履くピアストリ、フェルスタッペンと同様にセーフティカー中に2度目のタイヤ交換を行ったノリスと2台のマクラーレンが連なっていたが、この日のレッドブルはやはり速かった。
フェルスタッペンは瞬く間にピアストリとの差を広げると、ノリスがなんとかチームメイトをかわして2番手に浮上してきた58周目にはすでに逆転不可能な差を築き上げ、そのままトップチェッカーを受けた。
日本GP以来のシーズン2勝目となったフェルスタッペンは「スタート自体はあんまり良くなかったけど、あそこではアウトが空いていたから思い切って突っ込んだ。その後のレースペースは素晴らしくて、楽にタイヤもキープできた。ピットストップのタイミングも完璧だったね」と会心の笑み。
これでドライバーズ選手権はランキング首位のピアストリが146点、2番手のノリスが133点、3番手フェルスタッペンが124点という情勢となった。

エミリア・ロマーニャGPのタイヤ戦略。1ストップが予想されていたが、ルクレールが10周目に早々にピットインしたことで戦略変更のきっかけとなり、2ストップが勝利戦略となった。ただピレリは2ストップ戦略への切り替えが本当に効果的だったかを判断するのは難しいとしている。
予選Q1の大クラッシュでピットレーンスタートとなった角田裕毅(レッドブル)はレースペースこそ上がらなかったものの、バーチャルセーフティカー/セーフティカーを利して10位でフィニッシュした。次戦第8戦モナコGPは5月23日モンテカルロ市街地コースで開幕、決勝は5月25日に開催される。(文:新村いつき)